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あんのん基金

平成28年12月

カンボジア・スヴァイリエン州タナオコミューンにおけるベトナムへの出稼ぎによる子どもの人身取引及び児童 労働防止プロジェクト

認定NPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)

http://www.c-rights.org

団体名:認定NPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)

事業名:カンボジア・スヴァイリエン州タナオコミューンにおけるベトナムへの出稼ぎによる子どもの人身取引及び児童 労働防止プロジェクト

支援金額:10万円(2016年12月)

【団体紹介】

当団体は、世界のすべての子どもたちが、いつでも、どこでも、どんな場合でも、国連「子どもの権利条約」でうたわれているすべての権利を保障され、夢や希望を語りあい、社会に参加できる、そんな世界をめざして活動しています

 

 

※「子どもたちを学校に通わせて!」と声を上げて村々を練り歩く子どもたち

 

 

 

 

※ピア・エデュケーター(子ども代表)の研修の様子(グループディスカッション)

 

【活動内容】

①  発途上地域の子どもの支援事業 

  開発途上地域の子どもの権利状況に関する調査・研究・発信事業、及び開発教育 事業

③  国連子どもの権利条約の普及事業、及び、子どもの権利の促進事業

④  国際・国内団体とのネットワーク事業

 

 

※各村で結成した「子どもクラブ」では、当団体の職員が子どもの権利を教えています

【支援事業について】

スヴァイリエン州コンポンロー郡タナオコミューン(全11ヵ村)は、幹線道路から遠く離れた貧しい農村地域です。稲作を中心とする農業だけでは 生計が困難なことから、子どもを伴って隣国のベトナムに違法な出稼ぎに出ていく世帯が多く、子どもたちは学校に行くことができなくなっていました。

近年では家計を支えるために、小学校低学年以下の児童はベトナムに物乞いや物売りとして、小学校高学年以上の児童・生徒は縫製工場や建設現場での仕事をあっせんされ、小・中学校を中退して村を出ていくケースがあとをたちません。このような子どもたちが有害な労働に従事することになる原因として、貧困に加え、親や教師を含めたおとなたちの諦めがちな考えや怠惰な習慣、そして、子どもへの関心の低さがあげられます。

そこで当団体は、2012年から子どもたちがベトナムで児童労働に従事させられたり、人身売買の被害に遭わないよう、子どもたちがほかの子どもたちに知識を伝える啓発活動とおとなたちへの生計向上支援を行ってきました。

 当団体は、子どもたち自身が学校教育を受けられる権利を訴えることの重要性に加え、学校外で教育活動を実施することで、学校に通うことを諦めてしまった子どもたちに再び学ぶチャンスを与えることができるのではないかと考え、2014年にコミュニティセンターを建設し、図書活動、校外学習活動を開始しました。さらに、子どもたち自身が地域の問題や困難な状況に置かれた子どもの情報を集め、協力し合って問題の改善に取り組むことをサポートし、おとなたち・行政を巻き込んで地域全体に広める活動を行っています。

 

 

※当団体と地域住民が協同で運営管理する図書室

【社会へ向けて】

本事業の理念は、子どもが主体的に参加することによって、子どもが大切にされる地域社会がつくられることです。事業地では、子どもを安易に物乞いとして働かせることが横行していたため、「物乞い村」と呼ばれるほどでしたが、親たちが子どもの権利を学び、子ども自身も子どもの権利を学ぶことによって、社会全体で子どもの権利を守ろうとする機運が高まっています。

また、教育レベルが低く、商人から農薬や化学肥料をたくさん買わされ、子どもを働かせることでしか借金を 返すことができないと考えていた住民が、子どもたちが教育を受け、有機農業を学び、または高校に進学することによって、ほかの方法で貧困から抜け出す道を考え、地域に誇りを取り戻そうとしています。本事業の実践と成果は、カンボジアのほかの地域のみならず、日本の地域社会に「子どもにやさしい社会づくり」 において参考になると考えています。