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お釈迦さまの教え:今をイキイキと生きるためのお釈迦さまの教え―仏教

第3章 苦しみのメカニズムと、その克服方法とは?

四聖諦という教えでは、「なぜ苦しみが生まれるのか」や、「どうすれば苦しみを消し去ることができるのか」が説明されています。

四聖諦【ししょうたい】

つまり、お釈迦さまは「生きるということは思い通りにならないものだから、執着を捨てなさい。執着を捨てれば涅槃に達することができるから、そのために修行をしなさい」と説かれているのです。

その修行として、「八正道」と呼ばれる8つの正しい道が挙げられています。

八正道【はっしょうどう】

これらの8つの正しい行動を行うことが、苦しみから開放されるための修行なのです。
また、偏りがない正しさを「中道」といいます。仏教ではこの思想をとても大事にしており、一方に偏ってもう一方を疎かにすることなく、決して両極端のものに執着することなく、自分自身の安らかな心で迷いなく正しく生きることの大切さを伝えています。八正道は、苦しい修行でも楽な修行でもない、この「中道」の実践的な修行の道でもあるのです。