日蓮宗メールマガジン2月号
【今月の法話】
『くしゃみ』
早い人はそろそろくしゃみが止まらない季節になろうかと思います。今年の花粉飛散量は平年に比べれば、やや少ないらしいですが、油断は禁物ですね。
実は「くしゃみ」という言葉は、お釈迦さまが説法中にくしゃみをした際、弟子たちが「クサンメ」と唱えてお釈迦様の健康を祈ったことが起源であるという説があります。このクサンメとはインド語で長寿を表す言葉だそうです。
さらには「休息万病」の略語であるという説もあるようですが、何にしても健康を祈る言葉です。かつてくしゃみは、自分の意思とは無関係に生じるために不吉なものと考えられていて、その不吉を払うための呪文「クサンメ」がくしゃみの語源となったようです。お釈迦さまといえども、くしゃみはどうにも止められなかったようです。このように自分の思い通りにならないことは世の中にはたくさんあります。そうゆう時は現実を素直に受け入れ、やれることをやったら、あとは「祈る」ことしかできません。昔も今も同じですね。人事を尽くして天命を待つということでしょうか・・
【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
5日 月例金曜講話
10日 加行所成満会
15日 釈尊涅槃会
16日 宗祖降誕会
28日 いのりの日