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日蓮宗メールマガジン1月号

【今月の法話】

『南無とは』

南無妙法蓮華経の南無というのは、帰命ということです。帰命とは、身命をささげて仏様に帰依することですが、さらにわかり易く説明すると次の五つになります。

第一は、信じることです。何を信じるかというと、仏様を信じ、仏様の教えを信じるということです。「信は道の源、功徳の母なり」といい、仏様を信じてこそ、功徳が生まれるのです。

第二は、敬うことです。仏様を敬い、仏様の教えを敬うことです。聖徳太子の十七条憲法の第二条には「篤く三宝を敬え、三宝とは仏法僧なり」と示されているように、仏様を敬い、仏様の教えを敬い、仏様の教えを伝道する僧を敬うことです。この敬うことは、仏教を信じる者にとって必須のことです。

第三は、従うことです。仏様に従い、仏様の教えに従うことです。そして、それを自分で行なうことです。

第四は、ささげることです。仏様に全身全霊を持って、ささげることです。供物や奉仕としてささげることもその一つでしょう。

第五は、感謝することです。仏様の広大無辺の大慈悲に感謝することです。お坊さん唱える食前の文句に「天の三光に身をあたため、地の五穀に身を養う皆これ、本仏の慈悲なり」とあります。つまり、この地上に生を受け天地の恵みを受け、人間として活かされていることを仏様に感謝するのです。こういう日頃からの感謝が必要なのです。

この五つの条件を夫婦にあてはめても、妻は夫を信じ、夫も妻を信じ、妻は夫を敬い、夫も妻を敬い、妻は夫に従い、夫も妻に従う、そして妻は夫にささげ、夫も妻にささげ、そして夫婦が互いに感謝する。こういうことが夫婦生活においても大切なのです。

妙法蓮華経の教えに南無して、良き家庭生活を築いて参りましょう。

【お知らせ】

日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
10日 御用始め
13日 身延山御年頭会
28日 いのりの日