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あんのん基金

平成28年11月10日

ホンジュラス共和国セロ・ラレ村小学校の教育環境整備事業

特定非営利活動法人AMDA社会開発機構

団体名:特定非営利活動法人AMDA社会開発機構

 

事業名:ホンジュラス共和国セロ・ラレ村小学校の教育環境整備事業

 

支援金額:20万円(2016年11月)

 

【団体紹介】

AMDA社会開発機構(AMDA-MINDS=アムダ・マインズ)は、2007年に設立された特定非営利活動法人(認定NPO法人)です。私たちは「今日の家族の生活と明日の家族の希望」の実現を目指し、アジア・アフリカ・中南米の貧困地域において、保健医療を中心とした社会開発の活動に取り組んでいます。

 家事をしながら子どもをあやす母親

 

【活動内容】

AMDA-MINDSは現在、海外4ヵ国(ミャンマー、ネパール、ホンジュラス、シエラレオネ)と日本で活動しています。海外では現地の人々と共に、母子保健、地域保健、保健システム強化、環境衛生、生計向上、青少年育成等のプロジェクトを通じて暮らしの改善に取り組み、国内では報告会等を通じて国際理解を推進し、国際協力活動への参加を促しています。

母親に子どもの栄養について話をする村の保健ボランティア

 

【支援事業について】

ホンジュラス共和国エル・パライソ県バド・アンチョ市に位置するセロ・ラレ村唯一の小学校の屋根の改修およびトイレの設置を行うとともに、トイレの正しい利用方法に関する研修を行い、その後適切に利用されているかどうかのモニタリングを行います。

セロ・ラレ村は、教育や保健といった公共サービスへのアクセスが非常に限られた山間部にあります。村で唯一の小学校は老朽化がひどく、屋根に多数の穴が開き、雨が降ると教室内に雨漏りして、子どもたちが満足に授業を受けることができない状況です。また、直下式トイレは汚物が溜まって使えない状態になっており、結果としてトイレを我慢したり野外で排泄したりすることは、学校の衛生環境と子どもたちの健康に悪影響を与えています。

本事業で取り組む屋根の改修は、子どもたちが雨漏りに気を取られることなく授業に集中できることにつながります。また、トイレが新しく設置され正しく使用されることにより、野外排泄が減少し、衛生環境の改善につながることが期待されます。

   

セロ・ラレ村小学校で授業を受ける小学生          亀裂の入った教室の屋根

     

   

 

【社会へ向けて】

治安の悪化、干ばつ、高い母子死亡率など様々な社会問題を抱えるホンジュラスにとって、将来を担う子どもの教育は非常に重要です。しかし、山間部ではこれまで、「役に立たない勉強をするより、子どものころから働き手となって農業に従事した方がよい」と考える世帯も多く、満足に基礎教育を受けることができない子どもも多くいました。しかし、社会の変化・問題が農村にも大きく影響を与えるようになった近年、農民自身が教育を受けることの重要性に気づき始めました。大人たち自身が、「子どもの頃にもっと良い教育を受けることができていれば」という想いから、次世代を担う子どもたちに期待を寄せ、基礎教育を受けさせるように努力しています。セロ・ラレ村で子どもたちが健康で学びやすい環境を整備することは、ホンジュラスの教育の向上につながり、さらにはよりよい将来につながっていくと考えます。

山道を下校する少女たち

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