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あんのん基金

平成29年5月

カンボジア貧困農村地域における地域学習センター推進事業

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

団体名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

 

事業名:カンボジア貧困農村地域における地域学習センター推進事業

 

支援金額:25万円(2017年5月)

 

【団体紹介】

1981年設立のNGO。「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和(シャンティ)な社会の実現を目指し、現在、カンボジア、ラオス、タイ(ミャンマー難民キャンプ)、アフガニスタン、ミャンマー国内、ネパールの6カ国に事務所を置き、図書を通した教育支援を中心に活動を行っています。

 

【活動内容】

(1)  海外の活動

1.図書館事業(人材育成、絵本出版、移動図書館活動など)、2.学校教育支援事業(学校建設、教員研修、学校運営研修など)、3.学校外教育支援事業(スラム地域の開発協力、夜間小学校支援、地域学習センター支援など)、4. 伝統文化支援活動、5.緊急救援活動

(2)  国内の活動

1.絵本を届ける運動、アジアの図書館サポーター、2.クラフト・エイド(フェアトレード)、3.もので寄付するプロジェクト、4.東日本大震災被災地での復興支援事業。

 

【支援事業について】

カンボジアの農村部には、文字の読み書き・計算ができないことから、日々の生活に困難を抱えている人が少なくありません。過去の内戦の混乱により子どものときに小学校すら修了できなかったなど、基礎教育を受けられなかったことが大きな原因です。主に農業で生計を立てていますがが、読み書き・計算ができないことで大半の人が1日1.15ドル以下の生活を強いられ、貧困状態にあります。貧困から抜け出すためには、読み書き・計算などの基礎知識や安定した収入が必要です。本事業は、子どもから大人まで学べる地域学習センターを6館設置し、図書館運営、識字教室開催、農業技術や保健知識向上のための生活向上研修の開催支援を通して、住民特に青年の読み書き・計算の基礎スキルと生活のためのスキルを向上させるものです。これまで計6館の地域学習センターの設置が完了しました。今年は識字教室開催支援、生活向上研修の開催支援を行うと同時に、センターの住民による自立運営のために研修と行政への働きかけにも力を入れます。

 

【社会へ向けて】

カンボジアは経済発展が進む一方、東南アジアの周辺国と比べて貧困状況は厳しく、都市と農村の格差は大きくなっています。農村部では生活が厳しく、国内外へ出稼ぎに行かざるを得ない人も少なくありません。貧困家庭のために子どもたちも教育を継続できず、貧困から脱却できない悪循環に陥っています。農作物や肥料などの売買計算ができず契約文書でだまされてしまう、診療所等で処方箋を出されても薬局で実際に確認できないなど社会生活の営みに不自由さが生じる事例が報告されています。地域住民にとっての生涯学習の場である地域学習センターが住民自身の手によって運営され、識字教室をはじめ農業研修などが実施できるよう支援することが、地域住民の生活向上のみならず、地域全体の発展にもつながると考えています。

 

 

 

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