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宗務院からのお知らせ

支援

2014.10.02

逗子災害ボラバスターズ&逗子社協&3.11つなぐっぺし 「つながりボラバス」

一、活動の名称

逗子災害ボラバスターズ&逗子社協&3.11つなぐっぺし「つながりボラバス」

平成26年8月22日(金)〜8月24日(日)

三、実施場所
   宮城県石巻市:がんばろう!石巻、ホームステイ先のお宅
   宮城県女川町:新田仮設住宅、女川ゆめハウス

四、主催・協力・後援団体
 主催:  逗子災害ボラバスターズ
  貴の会

五、参加者名

宗門関係者:高作玄晃(ボラバスターズメンバー)
逗子災害ボラバスターズ:浅野伸生、服部誠、他21名
3.11つなぐっぺし:田島梨央、伊藤航平、他6名
被災地にとどけ隊:斎田日和、田中花林、他5名
貴の会:西川幸、星野諒太、他4名

六、実施内容

 【概要】
 逗子市内で活動中の三つの被災地支援団体「逗子災害ボラバスターズ(成人のみ)」「3.11つなぐっぺし(中学生〜大学生)」「被災地にとどけ隊(小学生〜中学生、今回は夜行バスなので中学生のみ参加)」と、三味線グループ「貴の会」が夏休み企画として合同で被災地支援に行き、慰霊法要、仮設住宅での夏祭の実施、ホームステイを行いました。

 現地の受け入れは、石巻・女川で活動中の「一般社団法人 コミュニティスペースうみねこ」の八木純子さんに調整をしていただきました。
また、成人の参加者は女川町内の宿「エルファロ」に宿泊しましたが、学生達は石巻の一般のご家庭にホームステイをさせていただきました。

【詳細】

8/22夜 大型バス一台で逗子を出発。集合場所には逗子の延命寺様にご協力いただきました。

8/23早朝 「がんばろう!石巻」にて慰霊法要。事前に、慰霊法要の意味を参加者に説明し、読経、唱題、参加団体それぞれの名前での卒塔婆供養、全員でお線香を手向けました。

8/23日中 宮城県女川町の新田仮設住宅にて夏祭を実施。オープニングは、貴の会のみなさんによる三味線と民謡の発表。その後、大人の参加者は食べ物(焼きそば、フランクフルト、かき氷)を提供。学生の参加者は、手作りのゲームコーナー(サッカーのボーリング、輪投げ、水鉄砲で射的、スイカ割り)を運営しました。終盤は、現地のみなさんからの盆踊りの発表、参加者から歌、よさこいの発表、スイカ割りで締めくくりました。途中、参加学生と現地の子ども達がサッカーで遊んでいる風景も見られました。

8/23夜 石巻のスーパー銭湯でお風呂に入り、学生達はホストハウスへ向かいました。ホームステイ中の写真はありませんが、現地のご家族と一緒に食事をし、震災当時のお話を聞いて、充実した時間を過ごしたという感想がありました。

8/24日中 今回、現地で調整をしてくださった「コミュニティスペースうみねこ」が運営する「ゆめハウス」へお邪魔しました(13.jpg〜16.jpg)。「コミュニティスペースうみねこ」は、仮設住宅で暮らす方々が何か仕事ができないか、生きがいが見つけられないかと活動している団体で、現在は女性は「ゆめハウス」での食事作りと古着を再利用した小物作り、男性は敷地内で畑作りを行っています。以前からボラバスターズはこちらへのボランティア活動を行っており、自分たちがお手伝いをした畑に作物がなっている風景を見ることができました。

 代表の八木純子さんから「コミュニティスペースうみねこの活動と、被災者の生き方」のお話をしていただき、手作りのお昼をみんなで食べて帰路につきました。

七、感想・所感・まとめ

・今回のツアーに関わった四つの団体は、普段、それぞれ別々に活動をしています。それが今回一緒に活動をするきっかけになったのが、今回のホストファミリーのみなさんとお会いしたのがきっかけでした。ホストファミリーのみなさんは、今年の春にボラバスターズが女川に行った際に、現地の食堂でたまたま相席になり、意気投合した方々です。こちらのみなさんから「今度来た時はぜひうちに泊まっていってください」というお話がなければ、「学生達も一緒に」という流れにはなりませんでした。ここ一年ほどで、被災地支援を取り巻く環境は変わりました。高速道路は有料に戻り、バスは法改正により値上げ。学生はもちろん、大人も現地へ行くにはどんどん敷居が高くなっています。ですから、今回、ホームステイができる=学生達はバス代だけで参加ができる、というのは、非常に大きなきっかけとなりました。

・仮設住宅では、大きな声を出す機会が全くないそうです。今回、夏祭中のよさこいを(アンコールがあり)二回踊った所、二回目は仮設住宅の方々も列に入って踊っていました。体を動かす、かけ声を出す、それがとても気持ちいいそうです。本来であれば、それは各地域のお祭りでできていたことですが、避難所や仮設住宅に引っ越すことで地域のコミュニティがバラバラになり、お祭りがなくなってしまいました。新しいコミュニティで、新しいお祭りが生まれる、あるいは復活してくれることを強く望みますが、まだしばらくはその力はないそうです。その元気が出るまで、こういうった活動を続けていきたいと思います。

・「ゆめハウス」へは過去に何度かボランティアに行き、新田仮設住宅は昨年冬にクリスマス会の企画から行き始めました。ゆめハウスでは自分達がお手伝いをした畑に作物が実る様子を見られ、新田仮設住宅では職員の方から少しずつ顔を覚えていただいています。震災二年後くらいからボランティアがみるみる減っているというニュースがありますが、今回のように「結果が見える」というのは、「続ける力」に直結すると感じました。ボランティア精神、あるいは布施の心、菩薩の心には反しますが、ボランティアが減っているという現状を食い止めるには、大事なことだと感じています。凡夫には化城が必要なようです。

・ツアー三日目の朝、参加者のうち二名から、「法要中、霊を呼ぶ歌(道場偈)の最中から、足を全方向に引っ張られる感覚があった。また、昨日の夜は部屋に知らないおばあさんが笑顔で立っていて眠れなかった。」とのお話がありました。眠れなかった二人はちょっとかわいそうでしたが、参加者全員で祈りを捧げ、被災地で亡くなった方々が喜んでくれ、それを伝えてくれたことが嬉しく思いました。

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