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心の散歩道

心の散歩道

待っています

わが家に名犬(?)がおります。

主人がそばに付いていると、空威張りをして吠えかかりますし、昼寝のときは両手両足を上にあげ、腹を見せて寝ています。

車に乗るのが大好きで、助手席の座ってあたりを睥睨しています。ガラスに顔を近づけるので、汚れて困ります。

窓を開けてやると身を乗り出し、見回します。あまりにも身を乗り出しすぎて、走行中に外に落ちました。紐が付いていたので、首吊り状態にはなりましたが、かすり傷も負わずに助かり、また懲りずに乗り出しています。

庭の小池に住んでいる、蛙や小池に住んでいる、蛙や金魚と遊んでいます。水中に向かって吠えかかっていますが、時々足を滑らし水の中に落ち込みます。

このような優秀な犬(?)がいるのに、野良猫が来るようになりました。いつも追い回されて、生きていく苦労をしている猫ですから、頭が良く、戸を開けたり、食卓の上の食べ物を食べるなど、住人の眼を盗んで生計を立てています。

犬に頼れないので、猫捕り機を持って来て仕掛けました。

最初に犬が入りそうなので、犬を押し込んで、バターンと檻の蓋を閉めて、「入ると怖いぞ」と教えました。

サンマの頭で、やっと頭の良い猫が掛かりました。名犬は一日中、檻の回りで声をからして猫に吠えていました。

からの檻に、またサンマの頭を仕掛けておきました。ところが、足が短く胴の長い主人とソックリな名犬は檻のそばに座って、動こうとしません。檻に入ったら吠えようと待っているのです。これではいくら遅鈍な、檻に入りたい猫でも、吠えられて檻に近づきません。家人一同「待ちぼうけ」を歌っています。そして、「よう似とるがー。主人も当たりもせん宝くじ買って待っているがー」と。

いたずらに世間の五欲にほだされて、六道の巷に輪廻しています。