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今月の聖語

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毒の変じて薬となりけるを良薬とは申し候けり

『大田殿女房御返事』/
弘安3年(1280)聖寿59歳(建治元年説あり)

=変毒為薬=
 
 「毒変じて薬となる」と聖人は言われています。毒も調合処方次第で病気に効く良薬となります。
 ところで法華経には「煩悩即菩提」「生死即涅槃」という教えがあります。私たちを苦しめる心の毒とは煩悩です。しかし、煩悩の中にこそ悟りの種があるのです。生死の苦しみの中にこそ成長の鍵が秘められているのです。聖人はこう叫ばれています。
「毒を恐れるな! 苦から逃げるな! すべて悟りを得る良薬だ!」
 
日蓮聖人ご遺文
 
 『大田殿女房御返事』 
 
 本書は大田乗明氏の妻が聖人に供養米を送ったことへのお礼のお手紙です。
 この大田氏は富木常忍氏や曽谷教信氏等と共に聖人の生涯を支えた大檀越です。
 この書には法華経の極理である即身成仏について説かれており、別題として『即身成仏抄』ともいわれています。
 夫には聖人の重要な教義書が数多く与えられており、妻にもこの様なお手紙が与えられるということは夫婦共に信仰を一にしていることが伺えます。
       弘安3年(1280) 聖寿59歳(建治元年説あり)