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日蓮宗メールマガジン10月号

【今月の法話】

『報恩』

10月13日は日蓮聖人の御命日、お会式です。今年は736遠忌となります。
お彼岸を修行の期間と言うのならば、お会式の時期は報恩の期間と言っても良いのではないでしょうか。
仏教では四恩という言葉があります。父母の恩、衆生の恩、国王の恩、三宝の恩、この4つのものから恩を受けているのです。
中国の諺に「恩を受けて恩に酬いざるは禽獣に等し」とあり、恩知らずは獣と同じだと言っています。
日蓮聖人に至っては、報恩抄にて「それ老狐は塚をあとにせず、白亀は毛宝が恩を報ず。畜生すらかくのごとし、いわうや人倫をや」とあり、狐や亀といった獣ですら恩を忘れないのに人が恩を忘れていいわけがない、と仰っています。
時代や場所を問わず、恩を感じられないということは恥ずべきことであります。報恩をするためには、まずどんな恩をうけているのか。つまり有難いこと、お陰さまなことは何なのかという知恩が大切であります。
何気ないことが私たちを支えてくれています。当たり前のありがたさに気が付き、感謝するよう心掛けてみましょう。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

6日 月例金曜講話
10日 佐渡法難会
13日 お会式
28日 いのりの日
31日 加行所修法先師講