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日蓮宗メールマガジン3月号

「人の振り見て我が振り直せ」

日々の生活のなかで、職場や学校で、家庭でも、皆さんは人間関係で悩んでいることがありますか?
自分の意見と食い違うことや、この人はなんで私にだけこんなことを言ってくるのだろうと思う事はありませんか?
相手が自分のために言ってくれているのだろうと分かっていても
なかなか素直になってその人の言葉を受け入れるというのは難しいかもしれません。
私自身も仕事場や家庭でも、意見がぶつかったり、時には些細なことで言い合いになったりします。

この春、今までいたところから離れて、4月からは新しい職場や学校に行く人もいるのではないでしょうか。新しい場所に行くのは楽しみでもあり又、不安な気持ちもあるのではないかと思います。人間関係が上手くいくだろうかと不安な人もいらっしゃるのではないでしょうか。

日蓮聖人が残された「開目抄」の中に
次のような言葉があります。

亀鏡(ききょう)なければ我が面(おもて)をみず。
敵(かたき)なければ我が非(ひ)をしらず。

これは、鏡がなければ自分の顔を観察することはできない。
敵がなければ、自分の欠点を知ることができない。という意味です。

欠点や間違いは人の成長を妨げるものです。
しかし、人は自分の欠点や間違いを見つけることが難しく気がつくことができません。
ライバルのような相手がいてくれることによって、自分の事を客観的にみることが出来るようになり、自分を成長させることができるのです。相手がいないというのは、鏡なしで自分の顔についた汚れをみつけようとするのと同じことです。

自分と意見が違う、私のことが嫌いだからこんなことばかり言ってくるのではないのか、など。相手のことを疑うばかりでは、善い人間関係を築いていくことは難しいです。この人のお陰で自分の欠点が見つけられた。そのことに築かせてくれたのだと相手に感謝し、相手のことを認めることが大切です。きっと、自分自身の成長につながるだけでなく相手のことを認めることによって、より善い関係を築いていけるはずです。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

8日 日頂上人会
16日 道善御房忌
18日 彼岸入り
21日 春季彼岸中日
24日 彼岸明け
26日 日昭上人会
28日 いのりの日