仏事についてのQ&A

  • Q

    なぜお焼香をするのですか?

    A

    お焼香は仏教の大切な行為で、香りを供養するために行います。香りを備える供養には三種類あります。
    ・塗香(ずこう)…香を塗り身体を浄める
    ・焼香(しょうこう)…香を焚いて供養する
    ・華香(けこう)…生花をまいて供養する
    日本へは六世紀の奈良時代に、中国からもたらされ、最初は抹香(まっこう。粉末状のもの。一般的にお葬式で使われるもの)や練香:ねりこう(合香:あわせこう)のようなもので、
    体の臭い消しとして一般化していきました。

  • Q

    お焼香の回数は何回が正しいのですか?

    A

    回数に関しては、宗派や地方によって様々で一概には言えませんが、
    日蓮宗では導師は3回、一般参列者は1回とされています。
    一番大事なことは、いったい何に対して「香」を捧げるのかを考え、心をこめることでしょう。
    また、周りの状況を判断し、大勢の場合は一回(一本)にするのが常識です。

  • Q

    お焼香は、具体的にはどのようにやればいいのですか?

    A

    例えば、一般的な会館でのお葬式の場合、焼香案内の後、焼香の順番がやってきます。
    焼香台の前に立ったら、まず合掌し一礼します。
    右手の親指と人差し指で抹香を軽くつまみ、静かに火種にそそぎます(一般参列者の場合1回)。
    再び合掌をして、一礼し、席に戻りましょう。

  • Q

    お香の種類はどのようなものがあるのですか?

    A

    お香の材料は香木といい、たくさんの種類があります。
    ・「沈香」…沈水香木の略。ジンチョウゲ科の樹木が埋没し、長い年月を経て香木になると言われていわれる。東南アジアやインドが原産地。
    ・「伽羅」…沈香の中でも最高級の香木。
    ・「白檀」…栴檀木(せんだんぼく)ともいう。マレー諸島からインドに分布する常緑樹で、木そのものが甘い芳香を放つ。
    現在では、バニラやローズなどのお香も一般的に販売されていますが、仏事にはあまり向いてないでしょう。