日蓮宗ポータルサイト

PC

日蓮聖人降誕800年まで あと----

日蓮聖人降誕800年 立正安国・お題目結縁運動 いのちに合掌

活動

日蓮宗に関する最新の情報、基本情報、宗門紹介ムービーなどをご覧いただけます。

宗務総長新年挨拶 平成31年

◇己亥は奇跡への道

己亥の平成31年を迎えました。世の中は平成最後の年として注目されていますが、己亥という干支の巡り合わせを洞察しますと、日蓮宗が今後辿る奇跡への道の幕開けが示唆されています。昨年のできごとをひもとくと同時に、新年のご挨拶と覚悟を述べさせていただきます。

平成30年は災害多き年となりました。犠牲となられた方々のご冥福と被災者の方々に衷心よりお見舞いを申しあげます。またともに新年を無事に迎えられたことに諸天善神・日蓮聖人、そして被災地で何においてもまず被災者の苦労を取り除こうとされた日蓮宗の青年僧に対して感謝に堪えません。

また第52代・第53代の日蓮宗管長を務められた内野日総猊下のご退任、第54代となられた菅野日彰猊下のご就任がありました。心よりの御礼とますますのご指導を願うものであります。そして、不肖、私が宗務総長の任を賜り、早1年が経過しました。この間、日頃の宗政宗務はもちろん、宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の推進や日蓮聖人降誕800年の各種慶讃事業の展開に尽力して参りました。慶讃事業では、全国小中学生から約1万4千件もの応募があった作文大賞のような大きな結果も出てきています。しかし、厳しいことを申しますと、全体像に目を向ければまだまだと言わざるを得ないのが実状です。

今年己亥は、すべきことをしないと遅れをとってしまうという星まわりです。さらに言うと今まで培ってきた自らを越えること、つまり法華の行者として覚醒し、今、すべきことをすることで、宗門、寺院教会結社、そして自己の新しい道が切り開かれる時なのです。もともと存在しなかった道が目の前に現れる。まさしくそれが奇跡と言えるものです。

 

◇不軽菩薩への第一歩

2年後には日蓮聖人がお生まれになられてから800年の節目をお迎えする大切な時期が迫り、宗門運動も今年の4月から最終期の「結実活動」に入ります。この結実という言葉から考えますと、降誕800年の節目には、まさに日蓮聖人の願いである立正安国への基盤が整うということであります。各種慶讃事業はインフラ整備に例えられ、誰もが持つ仏となる種に合掌する不軽菩薩の「但行礼拝」を推進している宗門運動はそれを用いる人の心の教育と言えるでしょう。日蓮聖人が800年前にお生まれになられ、現代の私たちにまでお題目を与えてくださっている事実もまさしく奇跡です。しかし、私たちがその奇跡を実感し、社会へ向けていかなければ、それはただの「出来事」になってしまうことを忘れてはなりません。

 

◇私たちのたった1つの道

宗門にも直接影響がある社会の環境は、少子高齢化、過疎などと確かに厳しい状況です。この状況に目を覆い気づかないふりをするのか、それとも法華経の行者・日蓮聖人の弟子として立ち向かうのか。その道は2つに1つではありません。はっきりと申しますと、厳しいと言われる社会環境は、一天四海皆帰妙法を目指すことと何ら関係することではありません。私たちに与えられた道はたった1つだということ、日蓮聖人の手足となることが本当の給仕だと肝に銘じなければなりません。

私ごとで恐縮ですが、私は修法師です。ご祈祷をきっかけに日蓮聖人が私たちに与えてくれた奇跡をたくさんの人に届けることができると思い、今日まで多くの人びとの前で木剣を振り、撰経を当ててきました。そして多くの人たちが教化を受け、お題目との結縁をしていただきました。私はたまたま修法師としてその方法を選び、多くの人たちと触れ合ってきましたが、僧侶檀信徒関わらず、皆さまそれぞれが信じるお題目の教えを皆さまそれぞれの方法で必ず伝えるんだという気概。その気概は日蓮聖人への報恩とも言えるものですが、それがあれば必ずお題目は全世界に広がり、日蓮聖人のご降誕の奇跡がさらなる世界の奇跡になっていくのです。被災地で活動する青年僧がまさしくそうでした。私はこの身が滅ぼうともこれを実現するため、リーダーシップをとり、邁進していく所存です。

 

◇いつでも播種という基本を

結実活動期とは言いますが、いつでもお題目の種を播き続けなければなりません。僧侶檀信徒の皆さまにおかれましては、今年から残り2年の間に次世代へ向け、お題目の種をさらに播き続けていただき、安穏な社会をともに目指していただけることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

合掌
平成31年新春
日蓮宗宗務総長 中川法政