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あんのん基金

令和元年9月

公立幼稚園における幼児教育の質の改善事業

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

団体名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

事業名:公立幼稚園における幼児教育の質の改善事業

支援金額:20万円(2019年9月)

 

【団体紹介】

1981年設立。「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和(シャンティ)な社会の実現を目指し、現在、カンボジア、ラオス、タイ(ミャンマー難民キャンプ)、アフガニスタン、ミャンマー、ネパールの6カ国に事務所を置き、図書を通した教育支援を中心に活動を行っています。

絵本を読む子どもたち

【活動内容】

(1)  海外の活動

1.図書館事業(人材育成、絵本出版、移動図書館活動など)

2.学校教育支援事業(学校建設、教員研修、学校運営研修など)

3.学校外教育支援事業(地域学習センター支援など)

4. 伝統文化支援活動

5.緊急救援活動

 

(2)  国内の活動

1.絵本を届ける運動、アジアの図書館サポーター、2.クラフト・エイド(フェアトレード)、3.もので寄付するプロジェクト、4.国内災害の被災地での復興支援事業。

教材研修の様子

 

【支援事業について】

カンボジアは、幼児教育へのアクセスやその質において大きな課題を抱えており、適切な幼児教育の不足が初等教育にも悪影響を及ぼしています。乳幼児期は、脳が最も急速に発達する時期であり、6歳までに生じた発達の遅れはその後の学習達成度の差や将来的な生産能力の差にもつながる危険が高いと考えられています。そうした理由から乳幼児期での適切なケアと教育は貧困層と富裕層の格差を縮め、貧困の再生産を防ぐために重要となります。

 本事業ではバッタンバン州内の中央幼稚園及びプノンペン市内の教員養成校付属幼稚園の教室環境整備及び教員研修を実施します。具体的には、事業対象の幼稚園に対して現職教員研修を実施し、研修後のモニタリングを通して、現職教員研修の成果定着を図ります。また、家具や絵本、教材制作や教室内装飾のための資材配布や、地域住民と協力して教室の修繕や、幼児の保護者、地域住民に対する幼児教育の重要性の啓発活動を行います。

読み聞かせの様子

 

【社会へ向けて】

持続可能な開発目標(SDGs)では、「2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする」ことが目標として掲げられていますが、カンボジアは幼児教育へのアクセスやその質において大きな課題を抱えています。しかし、本事業で支援する中央幼稚園は州内の他の幼稚園への研修等を行う役割も担うことから、同園の機能強化は州内の幼稚園の質の改善に寄与するものであり、今回の支援によってバッタンバン州内の公立幼稚園における図書館活動の取り組みが広がることが本事業の理想です。

幼稚園調査風景

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