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日蓮宗メールマガジン7月号

【今月の法話】

「手」

素手で握ったおにぎりは人を健康にする。
手には身体に害を及ぼすバイ菌がいるから不潔、不衛生と感じる人もいるだろう。
人間は、無菌状態の母親の体内から生まれてくるが、生後1年半の間に保有する腸内細菌の種類が決まる。種類の多い方が色んな病気に対応できる健康な身体となる。
大人は腸内細菌の種類を増やすことが出来ない。

私達の手のひらには目に見えない細菌が数百~数千個いる。その中には私達の健康増進に貢献してくれる乳酸菌などの善玉菌もいる。
「石鹸でゴシゴシ洗うと善玉菌まで死んでしまうから私は水だけで手洗いをしている。素手で握ったおにぎりを食べる事で善玉菌を体内に取り込むことが出来る。」と医学博士 藤田絋一郎さんは言う。料理研究家の女性もおにぎりを握る時は粗塩で優しく指と指の間まで丁寧に洗うとのこと。

目に見えない細菌と人間は密接に結びついて互いに影響を及ぼし合っている。私達は目に見えないが故に気づかないが、この世のすべての存在が全部そうである。これを法華経の教えをあらわす代表的な言葉で諸法実相(もののすべての存在の真実のすがた)という。そのあり様をありのままに受け止めるのが仏様。私達はお題目を唱える事で仏様の功徳を頂戴しそれが見えてくる。

私達のまわりには目には見えないお蔭様で溢れている。
手のひらにいる善玉菌に感謝し合掌し、お題目をお唱えしてみてはいかがでしょうか。
合掌

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

6日 月例金曜講話
13日 お盆迎え火
16日 お盆送り火
28日 いのりの日