ホーム>日蓮宗メールマガジン>日蓮宗メールマガジン9月号

過去のメールマガジン

日蓮宗メールマガジン9月号

「言葉の力」

皆さんは自分のことがお好きですか?

実は私自身お恥ずかしい話ですが自分に自信がもてず、顔はもちろん自分のことがあまり好きではありません。

ある日、母に誘われて、メイクレッスンに行く機会に恵まれました。
メイクを教えて下さった先生は、とても明るく素敵な先生でした。キラキラと輝いていて自信に満ち溢れているように感じました。

自分もメイクをすれば多少は自分の顔も好きになれるのではないかと、レッスンを受けることにしました。

メイクが終わり、普段からそんなにまじまじと自分の顔をみることがなかったので鏡に映った自分をみて、愕然としました。
鏡に映った私の顔はとても残念そうな表情をしていました。
自信のない表情をする私にメイクを教えて下さった先生は、もっと笑ってとアドバイスを下さいましたが、中々笑うことができません。

先生は、「何か悩んでいることがあったら話してみて?」と優しく聞いてくださいました。

私は、「未だに自分に自信がもてず、顔はもちろん自分のことがあまり好きではありません。」と先生に打ち明けました。

すると先生は、普段から「私なんて」という言葉を口にしていませんか?といわれました。
「負の言葉、マイナスの言葉」を口にしてない?と。
「いくら外見を美しくしていても心が美しくなければ自分に自信を持つことはむずかしい。
せっかくのメイクも台なしになってしまうの。
まずは、自分が日頃から発している言葉に気をつけてみて!」とアドバイスを頂きました。
そうすれば、自然と自分に自信がもてるようななるはずだよ!と。

アドバイスを聞きながら私は、日蓮聖人が書かれた手紙「重須殿の女房御返事」の中の一節を思い出しました。

「わざわいは口より出でて身をやぶる。さいわいは心よりいでて我をかざる。」
自分で発した悪い言葉は自分の身を滅ぼしてしまう。よい行いは心から出てその人を幸せにするという意味のお言葉です。

自分の容姿やオーラは、毎日自分が発する言葉によって作られています。
言葉には、人を励ましたり、喜ばせたりする力もありますが、落ち込ませてしまったりする力もあるのです。
言葉は、使い方によっては人を傷つけるだけでなく、自分をも傷つけてしまうのです。
ですから、みなさまも日頃、自分の言葉は自分はもちろん、人にわざわいを与えていないだろうか。幸せにできているだろうか。と振り返ってみて下さい。

自分に自信を持つためにまずは、なりたい自分のイメージをもって良い言葉を発すること。
私自身も日々勉強して、良い言葉を吸収し、このメールマガジンを通して、人生が明るくなるようなそんな良い言葉を皆さんにもお届けしていきたいです。
周りの人がこの人のそばにいると幸せだなと思って貰うことができるように日頃から「言葉」に気をつけて生活していただければと思います。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

7日 月例金曜講話
12日 龍口法難会
20日 彼岸入り
23日 彼岸中日
26日 彼岸明け
28日 いのりの日