ホーム>法話>今月の聖語>各々互に読み聞けまいらせさせ給へ。

今月の聖語

今月の聖語

各々互に読み聞けまいらせさせ給へ。

『法華行者値難事』/
文永十一年(1274)聖寿五十三歳

=支える縁=

 つらさや悩みは誰かにそれを話すことでやわらぎます。一方で聞く側の心の中には、何か少しでも人の役に立てたかもしれないというぬくもりが生じます。人に役立つことで自分が救われる——支え合う社会とはそんな人間の姿をいうのではないでしょうか。
 《支援》とは支える縁《支縁》とも言えます。ですから支援は、する方もされる方も差がありません。それは始まりも終わりも無い円のようなものです。だから《支円》です。支援の正しい姿は、全てを《円かなる心》に導くものです。
 
日蓮聖人ご遺文
『法華行者値難事』
 このご遺文は、日蓮聖人が流罪された佐渡より、現在の千葉県市川市大本山法華経寺を創建した富木常忍公と諸人に宛てられた書状です。
 現在の迫害や災難の意味を明確に示され、このような乱れた世の中では、互いに常に寄り添って語りあい、絶えず未来の姿を祈ることが大切ですと、短い文章の中に繰り返し説かれ激励されています。
文永十一年(一二七四)
聖寿五三歳