平成28年8月10日
子どもも大人も学べるスラムの図書館・識字教室推進事業
団体名: 公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会
事業名: 子どもも大人も学べるスラムの図書館・識字教室推進事業
支援金額: 30万円(平成28年8月)
【団体紹介】
1981年設立のNGO。「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和(シャンティ)な社会の実現を目指し、現在、カンボジア、ラオス、タイ(ミャンマー難民キャンプ)、アフガニスタン、ミャンマー国内の5カ国に事務所を置き、図書を通した教育支援を中心に活動を行っています。
【活動内容】
(1) 海外の活動
1.図書館事業(人材育成、絵本出版、移動図書館活動など)、2.学校教育支援事業(学校建設、教員研修、学校運営研修など)、3.学校外教育支援事業(スラム地域の開発協力、夜間小学校支援など)、4. 伝統文化支援活動、5.緊急救援活動
(2) 国内の活動
1.絵本を届ける運動、アジアの図書館サポーター、2.クラフト・エイド(フェアトレード)、3.もので寄付するプロジェクト、4.東日本大震災被災地での復興支援事業。
【支援事業について】
カンボジアの首都プノンペンにはスラムが400か所以上あるといわれ、今でも多くの人々
は教育を受けたことがなく、読み書きができません。 日雇い労働やごみ収集などの単純労
働で生計を立て、多くが1人辺り1日1ドル以下の生活を強いられています。スラムの住
民が貧困から抜け出すためには、安定した現金収入を得られる仕事につく必要があリ、そ
のためには最低限の読み書き・計算などの基礎知識/能力(スキル)が必要です。本事業は、
2ヵ所のスラムに1館ずつ設立したコミュニティ図書館、及び5ヵ所のスラムでの移動図書
館活動の中で、識字教室や様々な学習イベントの運営・実施を支援し、住民、特に青年層
の基礎スキル(読み書き・計算)とライフスキルを向上せるものです。事業はスラムの住
民と教育局と連携して行われ、3年目の今年は、特に自立発展のために研修と行政への働き
かけに力をいれていきます。
非識字者のためのコミュニティ図書館ポスター 識字教室で勉強
【社会へ向けて】
人は生まれる国や親は選べなくても、人間らしく生きる権利は平等に持ち、そして、教育こそは貧困からぬけだすための鍵であると、私たちシャンティは信じています。スラムの人々が学びの場を得ることで「親から子へと続く貧困の連鎖」を断ち切ることができるように、スラムの人々と共に活動していきたいと考えます。