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ご挨拶

宗務総長新年挨拶 令和2年

合掌

令和として初めての元旦を、全国及び海外の僧侶檀信徒の皆さまとお迎えし、感謝とお慶びを申し上げます。

◇義援金へのご協力に感謝いたします

昨年もまた大きな災害が全国を襲いました。被災されたすべての皆さまが安寧な生活に戻られること、そして犠牲となられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

台風15号、及び19号では日蓮宗寺院、教会、結社、僧侶檀信徒の皆さまも甚大な被害に遭われました。寺院の復興に向けて、できうる限り被災された僧侶檀信徒のご負担を減らしたいという宗務内局一同の思いから、義援金勧募を発願いたしました。この義援金勧募に全国より多大なるご支援をお寄せいただきました。宗務総長拝命時に、〝強い日蓮宗〟を目指すと申しましたが、温かい家族のようなつながりに、その一端を見た思いです。宗門を代表いたしまして深甚の謝意を表します。誠にありがとうございました。

◇種を播き続けるために

宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」は最終期(第4期)となる「結実活動」を迎えました。昨年11月にシンガポールの題目寺を訪れ、現地のメンバー(信徒)と開堂15周年の悦びを分かち合ってきました。日本ではない国境を越えた地に播かれた法華経・お題目の種が芽吹き、そして生育し、実を結んだ姿を目の当たりにし、これからさらに法華経・お題目が世界に弘がっていくという強い確信を得ることができました。種を播く、芽が出る、育てる、収穫するというそれぞれの段階がありますが、それぞれの段階が尊いものです。なぜなら、種を播いたからといって必ず芽が出るとは限りません。芽が出たからといって生長するとは限りません。だけれども、諦めずに種を播き続け、諦めずに育て続けてきたからこそ、そこに結実があったのです。どんな困難が待ち受けようとも、日蓮聖人が「釈尊の滅後、二千二百二十余年の間、インドの迦葉・阿難らの仏弟子、馬鳴・龍樹らの大論師、中国の南岳・天台・妙楽大師、そして日本の伝教大師らもいまだ弘められなかった法華経の肝心、諸仏の眼目である妙法蓮華経の五字が、経文の予言のように末法の始めにこの世界に弘まろうとするきざしに、この日蓮が先陣を切ったのです。わが一門の人びとよ、二陣・三陣とつづいて迦葉・阿難にも勝れ、天台・伝教大師にもこえる手柄をたてられよ」(『種種御振舞御書』)と仰られたように私たちが二陣、三陣となり、続いていくことが法華経の行者としての使命であるという思いを強くいたしました。

◇降誕800年に自分が生まれてきた真の意味を知る

日蓮聖人降誕800年をいよいよ来年に控える今年は、いわゆる前夜祭にあたります。前夜祭に参加する人は翌日の本番を楽しみにするように、日蓮聖人が降誕された奇跡への予兆を感じるのが今年です。そして同時に、個々の私たちが何をなすべきかという生まれてきた目的を知る予兆にもしていただきたい。それが、自身のいのちの実感となり、生きる悦びになります。日蓮聖人は生まれながらに、人びとと世界を救うという目的を知っておられたため、どんな困難にも立ち向かわれました。それが日蓮聖人がお生まれになられた奇跡です。今年750年を迎える龍口・佐渡のご法難でより確信されました。私たちも目的を見出すことは生きる悦びとなります。昨年の干支は殻を突き破る、道を作るという意味がある己亥(つちのとい)でした。今年の庚子(かのえね)はまだその続きにあたり、運気を蓄えることで形になっていく年です。ご正当に日蓮聖人の降誕の奇跡と自分への奇跡を知るため、どうか、そのような1年にしていただくことを願いまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

再拝
令和2年新春
日蓮宗宗務総長 中川法政

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