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あんのん基金

平成25年1月10日

「緑水の森」被災地被災者支援活動

緑水の森

団体名:「緑水の森」被災地被災者支援活動

事業名:山形県内避難者への『ローラー作戦』実施と『ケース検討会議』の開催及び初級援助職の養成

支援金額:30万円(平成25年1月)

【団体紹介】:「緑水の森」被災地被災者支援活動

当活動は、自然豊かな山形県の中山間地域の活性化を目指す「緑水の森再生員会」を母体として、東日本大震災をきっかけとして、2011年3月に発足したものです。第一の目的を、対人援助活動及びコミュニティーの創設支援とし、心のケアを重点に置いた活動を展開しています。

 

【活動内容】

山形県内の借り上げ住宅に暮らす避難者は4600世帯に登ります。避難された方々の心のケアに関する調査や専門家によるフォローが急務であると考えています。
そこで「緑水の森」被災地被災者支援活動では、『ローラー作戦の実施』と『ケース検討会議』と銘打って、避難された方々への訪問活動と、ケーススタディともとに生活支援相談員のサポートを行っています。

ことに2012年度に入り、切迫した内容の相談(生活困窮の問題、世帯分離による離婚問題、ストレスによる児童虐待等)が相次いで入るようになっています。
現在、山形県社会福祉協議会では、生活支援相談員が、借り上げ住宅の避難された方々への訪問活動を行なっていますが、生活支援相談員そのものが、被災者雇用といった側面があり、専門家とはいえない状況です。このような中、山形県社協より、当「緑水の森」に、心のケア分野での応援を要請されています。また、福島県の浪江町役場や、県内外の支援団体やNGOから支援やプログラム・アドバイスの要請を受け、以上のような要請を受けて活動を行っています。
「緑水の森」では、従来の対面・訪問・電話・メールによる個別のカウンセリング活動を主として行ってきましたが、今後は、グループ形式による効率的な心のケア活動の体制を作っていくとともに、山形県の社協と連携し、官民共働の『ローラー作戦』の実施と『ケース検討会議』の定期開催を目的として活動を展開しています。

【支援事業について】:山形県内避難者への『ローラー作戦』実施と『ケース検討会議』の開催及び初級援助職の養成

山形県内生活支援相談員に対して、
☆傾聴スキル等の講習
☆相談員のスーパービジョン
☆避難世帯への訪問方法や質問票の改善
☆相談員たちの自助グループを作り、ファシリテーターを育成ケース検討会議の定期開催
などを行っており、合せて、支援者・ボランティアへのスーパービジョンと教育活動、また支援団体間の連携調整やボランティアのコーディネートを行っています。

ただ実質上の『ローラー作戦』である訪問活動を行うにあたり、生活支援相談員が不足している問題を踏まえて、傾聴講座を受講したボランティアが社協生活支援相談員と共働し、避難世帯へ訪問活動を行うことができるよう、行政及び社協と密に連携していきます。
現在は、山形県災害ボランティア支援本部会議を運営する県庁企画振興部県民活動室、被災地社協へのコーディネートや避難者に対する生活支援相談員を統括している山形県社協、また「復興ボランティア支援センターやまがた」とともに活動を行っています。

【社会へ向けて】

心のケアの問題に対する対処が必ずしも進んでいるとは言えない状況にある東北への啓蒙活動を行っていきたいと考えています。
また啓蒙活動のための具体例、モデルケースやケーススタディを提示していくことも求められています。
宗教関係においても、すでに天台宗青年会、曹洞宗青年会、真宗大谷派、駒沢大学とは、TOHOKU ALL FOR ONE PROJECTとして昨年度から連携しています。「宗教者が心理援助職として災害後の心のケア活動にあたる」ための下地は構築済であり、これをさらに発展させていきたいと思います。
このような活動を通じ寺院等の有志僧侶、宗教者に対して、心理援助職としての基本概念を学んでもらい、現状の圧倒的なマンパワー不足に対処していければと思います。

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