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あんのん基金

平成24年12月10日

被災地に生きる大人のための「ゲンキになるゴハン!」(福島)

TEAM ONE LOVE

団体名:TEAM ONE LOVE

事業名:『カラダ・カエル・レシピ』講座:ゲンキになるゴハン

支援金額:10万円(平成24年12月)

【団体紹介】:被災地で生きる大人の部活動「TEAM ONE LOVE

被災地と呼ばれることになった地元のまちで、今を生きる者の義務として、「ここに居るからできること」「ここに居るならすべきこと」しっかり考えてよいと思うことを発信・実行する「大人の部活動」。
福島県相馬市周辺で生活を続ける有志で結成・設立された団体や復興・まちづくりに意欲のある個人の交流・連携・協議のサポートを行い、彼らがそれぞれの得意分野を生かしながら活動していくための場づくりを行っています。
2011年8月から復興イベント・支援プロジェクトの企画やお手伝い、放射能対策など「ゲンキ」に暮らすための活動を始めています。
現在、相馬市内、福島県内、全国で催されるイベント・プロジェクトへのブース出展や町の内外においてその成果や働きをPRしていますが、このことを通じて市内・周辺地域の市民社会の活性化に向けた前向きなエネルギーを創出していきたいと思っています。また、県内・県外へも情報発信していくことでこの未曾有の震災後の現実を風化させずに未来への大きな教訓にして行きたいと思います。

【活動内容】

活動開始以来、現実をしっかりと受け止めて未来を切り開いていく仲間達とさまざまな行動を起こしてきました。今を生きるために必要な知識を得るための講演会・勉強会
☆「田中優氏講演会」
☆「快療法勉強会」
☆「そうまサイエンスカフェ」

子どもたちをより安心できる環境の遊び場を提供するイベント
「アースデイ福島・外遊びin猪苗代」

南相馬市内の団体と連携しての子どもの遊び場づくり
「みんな共和国」

ストレスや疲れなどから自分自身と家族を守り、癒す試み
「タイ式ヨガ講座」
「カラダとココロにやさしい料理教室」

まちの今とこれからを伝えるフリーペーパー
「そうま・かえる新聞」の発行

現在と未来への想いと行動を呼びかける
「オリジナルグッズ」の開発・販売

など、その活動の幅も広がってまいりました。

【支援事業】:『カラダ・カエル・レシピ』講座:ゲンキになるゴハン

数ある活動の中、この度ご支援いただいた『カラダ・カエル・れしぴ』ゲンキごはん講座では、震災の影響による生活環境・自然環境の変化に伴い、健康状態の悪化や将来的な健康被害が懸念されている現状の中、家族の食生活を支えるお母さんたちを対象に「体調管理」「体質強化」を念頭においた食事の仕方や食材の選択方法を啓蒙していく料理講座を展開しています。
玄米菜食「マクロビオティック」を基本にし、素材や調理法など季節や体調に合わせて有効に食事を取るためのポイントをお伝えしながら、集会所や公民館などに集い、大勢で会話と調理と食事を楽しんでもらえる時間の提供をしております。
また、本などでは上手に伝わらないポイントを実際の調理を通じてお伝えするとともに、同じ悩みを持つお母さんたちのコミュニケーションの場の提供ができればと思います。

これまで県内自治体の生涯学習講座や、県内外の団体・事業所・個人からの依頼によって、公共施設、民間施設、飲食店や一般家庭、仮設住宅の集会所などを会場に、参加費をいただく形で開催してきました。
この度のご支援により、当団体が主催しての無料開催が可能となり、より多くの方に気軽に参加していただける機会を作れる運びとなりました。講師料、材料費、会場費をはじめ、講座の広報活動費用に充てさせていただきます。

【社会へ向けて】

津波で被災し、仮設住宅などの仮住まいを続ける中で、生活習慣病の悪化、またそれに伴う急性疾患の患者が増え続け、被災地において大きな問題になっています。住空間の変化や将来への不安などの多大なストレスによる体への影響も無視できない現状だと思います。
心身にストレスを抱えた中で毎日の食事を作るという行為は非常に負担となっており、外食やレトルト食品などで済ませてしまうことが多くなりがちで、生命を養う重要な「食べる」という行為への関心の薄さが悪循環を生んでいるように感じています。

また、県内においては原発事故後の放射能による健康被害への不安が大きく、特に小さな子どもを持つお母さん世代の健康や食生活に対する意識が高まり、内部被ばくを避ける工夫とともに、体外への排出(デトックス)の促進や、免疫を向上させる工夫が雑誌やインターネットなどでも注目が高まりました。
「医食同源」という言葉があるように、食べることはそのまま身体を養い、また調理するという行為は素材の生命を自分の生命に変えるとても能動的な行為です。未曾有の震災に直面した中で生命を考えさせられる場面がいくつもありました。

食べることは生きること。

別々にはありえない自然と私たちの生命のことに、食という場面を通じて立ち返っていく機会となればと願っています。

【事業の状況】

生きることは食べること。「食べる」という字は人を良くすると書きます。

だからといってムズカシイもの堅苦しいものは毎日続けられない。手軽で身近でちょっとオシャレにカラダにいいこと・ココロにいいこと、お腹の中から元気になろう。お母さんが元気だと家族全部がハッピー。ワイワイおいしい、女子会のような料理教室の雰囲気が好評です。
毎回10~20人ほどのお母さんたちと「玄米ってどうしてカラダにいいの?」「お肉や牛乳を食べなくても平気なの?」…お話を交えながら、「玄米の野菜寿司」「手作り塩麹を使った料理」「冷え予防に効果のあるごはん」などさまざまな角度からの目線で紹介しながら大勢でワイワイ作ります。季節に合わせた食材の使い方や、食べ方のコツも。食べ物でできるプチ療法のお話。メモを取るお母さんたちによってその日から活かされる工夫で、家族みんなのゲンキがプロディースされることになります。
「集まる」ってたのしい。「食べる」ってうれしい。笑い声あふれるクッキングスタジオに集うゲンキな声がこのまちとそれぞれの家庭の活力となってくれますように。そんな願いの元、開催を続けていきたいと思います。

★被災地で生きる 大人の部活動★
☆復興とか、いのちとか、未来とか。☆

Web http://www.teamonelove.net/
Blog http://teamonelove.seesaa.net/

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