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あんのん基金

平成25年1月10日

NPO法人 福島やさい畑~復興プロジェクト

NPO法人福島やさい畑

団体名:NPO法人福島やさい畑

事業名:NPO法人福島やさい畑~復興プロジェクト

支援金額:25万円(平成25年1月)

【団体紹介】:NPO法人福島やさい畑

「NPO法人福島やさい畑」は、原発事故により風評被害を受けている原発被災地「ふる里福島」農家の作物の消費拡大を図るとともに、全国の消費者に安全性を訴える活動行い、「ふる里福島」の復興を目的として、以下の活動を行っています。
(1) ふる里福島県農家の活性化を図る活動
(2) ふる里福島県の野菜・米・果物・加工品の安全性を確保する活動
(3) ふる里福島県の作物の安全性を訴える活動
(4) ふる里福島県観光の活性化を図る活動
(5) ふる里福島の環境保全を図る活動
(6) ふる里福島の食文化をPRする活動

【活動内容】

2012年4月~福島県内の約25の農家から作物を買付け、また、当農園でも作物を生産し、毎週日曜日に首都圏の約22か所のカトリック教会で順番に販売させていただいています。
「NPO法人福島やさい畑」の農園のスタッフは、この震災のために失業してしまった若者で、スタッフ一人の農家を基盤に農業を始めています。近隣の農家では高齢化で後継者もいない耕作放棄地があります。現在、そうした畑を使ってほしいという申し出があり、生産活動も少しずつ拡大しています。

首都圏販売では、新鮮な野菜を届けるために、収穫したばかりの野菜や果物をハイエースバンに満載し、夜中3時ごろ福島を出発し、朝7時頃からカトリック教会の入り口で販売しています。お客様も新鮮さに感動してリピーターも増えてきています。
また、畑が使えなくなってしまった南相馬の仮設住宅に住む方々に「野菜支援」として1戸500円分の野菜を週に1回配布しています。野菜の代金は広く寄付を呼びかけ篤志家の方々の援助で賄っています。

【支援事業について】:NPO法人福島やさい畑~復興プロジェクト

①首都圏での野菜販売
「NPO法人福島やさい畑」は原発事故の後に風評被害で苦しむ福島の農家を応援するために立ち上げた団体です。検査の結果、安全が確認された農産物であっても風評被害のために売れなくなっています。そういった困窮している県内の農家さんの産物を買取り、首都圏のカトリック教会の場所をお借りして毎週日曜日に販売させていただいています。

毎土曜日に各農家から収穫したばかりの野菜を集荷してハイエーバンに満載し、日付が変わった深夜2,3時頃に出発し、朝6時半頃には到着して道路に面した敷地で販売させて頂いております。
仕入れている福島の農家は約30件、販売に場所を提供してくださる首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)のカトリック教会は現在23カ所、毎日曜日に3~5カ所で08:00~14:00の時間帯に販売しております。
1か所につき一人で販売に当たることになりますので、教会の方々に販売のボランティアをお願いしてお手伝いいただいています。

②県内の仮設住宅の方々への野菜配布
仮設住宅で不自由な生活を強いられている方々へ無料で野菜をお配りする活動も行っています。発端は南相馬の仮設住宅に住む方々から、「畑は耕作ができず野菜不足に陥っている、福島の野菜が食べたい!」との声を受けて、「NPO法人福島やさい畑」から野菜を配布する活動を始めました。これは農家から仕入れることで農家の助けにもなり、仮設住宅の方々の要望にも応えることにもなる、という二重の援助活動となっています。そして、そのための資金を皆様からご寄付として募集しております。

☆配布している仮設:
   *南相馬市の仮設住宅5か所(87戸、70戸、140戸、138戸、40戸)
   *二本松市の仮設住宅3か所(59戸、58戸、31戸)
   *不定期=その他の仮設、三春町や本宮市等の仮設へ。
☆配布している物:1戸につき1袋500円分の野菜セット
☆募集の寄付額:1口500円
(参照サイト:http://yasai2012.pj.shopserve.jp/

③生産活動
わたしたちは、原発事故以降、そのために失業してしまった若者たちが集まって農業を始めたものです。皆、農業は初めてです。農家さんに教えて頂きながら、また自分で調べて、手さぐりの作業をしています。しかし、始めてみると、「面白い!」。愛情をかけた分、作物は応えてくれます。そうじゃないことも多いけれど…。
そんな「NPO法人福島やさい畑」を応援してくださる方も多く、視察に来てアドバイスをしてくださる方もあります。有難いことです。

この農地を開墾するための管理機(耕運機)を購入する寄付金を、今回「あんのん基金」からいただきました!ありがとうございます。
そうして懸命に育てた野菜を、自分で首都圏に販売に行きます。また現在、全国のカトリック教会の皆さまに福島野菜の購入に協力していただいています。首都圏ではその販売場所の提供と購入の協力、遠方の教会では宅配便の形で注文をしていただいています。そして「あんのん基金」のご縁で、3月から池上本門寺の朝市に出店、販売させて頂くようになりました。

【社会へ向けて】

福島は日本で最も農業従事者の多い農業県です。その福島県がこのような事態になり、日本人にとって農業とは何かを根本から問いかけられています。福島の農家は元来自然農法への関心も高く、有機農業、EM菌農法、不耕起栽培などで減農薬での生産を心がける農家も多いです。そのことが功を奏し、作物の放射能検査をすると、意外にも不検出という結果が出ることが多く、栄養豊かな土壌であれば作物は、必要でないセシウムは吸収しないことが分かってきたのです(すべての作物がそうではありませんが)。その発見に福島の農家は希望の光を見出しました。

私たちは福島のみならず日本の農業の再生・復興のためにも、まずは福島野菜に対する理解を求め、さらに、「食=農業」は人間にとってなくてはならないもの、自国の食は自国でまかなうべきものであること、よって自分で作ることの大切さ等を日本人一人一人に再考して頂きたいと思い、この活動を始めました。輸入食品に頼っている日本は、戦争にでもなればいとも簡単に食糧難に陥る危機的状況にあることも自覚してほしいと思います。
現在、私たちは5名の若いスタッフと共に、生産から販売までを行っています。若い就農者の少ない昨今、あの事故以来目覚めた若者と共に野菜作りも始めました。資金もなく始めましたので、今回「あんのん基金」から耕運機を購入するための資金をご寄付いただいたことは、とても有難いことです。心より感謝申し上げます。
これからも引き続き、人は食によって生かされているという原点に立ち戻りたい、そしてそれを訴えていきたいと思います。

【販売場所の提供と販売ボランティアのお願い】

集客が見込める場所を福島野菜販売のために提供してください。(恐縮ですが、無料でお願いします。野菜は原価が低く、交通費等の関係で、有料になりますと赤字になってしまします。
また販売のお手伝いをして下さるボランティアさんを募集しています。当日、現地に販売時間帯においでいただき、スタッフとともに販売のお手伝いをお願いしています。 農業や野菜に関心のある方、大歓迎です。
またWEBショップでも野菜を販売しています。
(参照サイト:http://yasai2012.pj.shopserve.jp/

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