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あんのん基金

平成25年5月10日

ブリッジ・フォー・フクシマ相馬基地環境整備事業

一般社団法人Bridge for Fukushima(ブリッジ・フォー・フクシマ)

団体名:一般社団法人Bridge for Fukushima(ブリッジ・フォー・フクシマ)

事業名:相馬基地環境整備事業

支援金額:30万円(平成25年5月)

【団体紹介】:一般社団法人Bridge for Fukushima(ブリッジ・フォー・フクシマ)

一般社団法人Bridge for Fukushima(ブリッジ・フォー・フクシマ)は、主に東日本大震災の復興活動において、被災地の行政組織・既存の団体と協力し、被災地の復興がより効果的に行われ、早期復興が行われる事を目的として2011年5月20日に設立された一般社団法人です。

【活動内容】

1.緊急救援物資の配布
ブリッジ・フォー・フクシマは、これまで相馬市・南相馬市・新地町で緊急救援物資配布しています。2011年度は水・食料品約480トン、日用品約20トン、衣料品約6万着を約40,000人に配布しました。同時に他のNPOや住民組織等を通じて配布を行いつつ、同地域の支援団体のネットワークの構築を図っています。
2.相馬市・南相馬市・新地町で乳幼児を持つ家庭のサポート事業
ブリッジ・フォー・フクシマの相馬基地では、乳幼児を持つ世帯のネットワークづくりを目的とした救援物資配布や情報提供などを行っています。2012年度から緊急フェーズの支援を終了し、対象を1歳半以下の乳幼児や妊婦を持つ世帯とし、水を中心とした物資の配布に切り替え、現在800世帯が登録し、週1回水の配布を行っています。また、時報「相馬基地通信」を発信し、情報提供も行っています。2012年12月からはインドアパーク(室内の公園)の運営と子供向け・親子向けの各種イベントも開催しています。
3.コミュニティビジネスの支援
コミュニティビジネスを行っている団体のコーディネートを行うとともにハンズオン支援として、各団体のファンドレイジングなど、組織基盤強化を行っています。
4.ヒューマンツーリズムの実施
ブリッジ・フォー・フクシマでは、より多くの方に福島県の相双地区(相馬市・南相馬市・新地町・浪江町)の現状を理解していただくために地元の観光会社と共にツアーを実施しています。このツアーは復興に正面から向き合う「人」と被災地を語り、それぞれの震災後の軌跡 を伺い、これからのふくしまを一緒に考えるツアーです。

【支援事業について】:相馬基地環境整備事業

ブリッジ・フォー・フクシマ相馬基地では相馬市・南相馬市・新地町の妊婦および1歳6か月未満の乳幼児を持つ子育て世帯に対し、ネットワークづくりを行う目的で水を中心とした物資の直接配布を週1回のペースで行っています。申請した事業は、より登録世帯のニーズを満たせるよう以下のように相馬基地の環境を整備していくものです。

1.環境整備
子供たちが安全・安心にのびのびと遊べ、お母さん方が子育ての不安を解消できるよう、相馬基地にてインドアパークやイベント・ワークショップの運営を行いたいと考えています。そのための環境整備として、遊び場を利用する幼児用に、トイレの改修工事を行い、空気清浄器や加湿器を設置し、また冬季対策として暖房設備を整えていく予定です。
2.放射能除染
敷地内を除染し線量を低くすることで、より安心して利用できる状況を整えていきます。
3.新倉庫賃貸とそれに伴う費用
水の配布のニーズが高く、登録世帯が現在も増え続け、当初予定を上回る800世帯となっています。1ヶ月の水の配布量は20トンを超える状況です。これを継続的に配布するためには、水の保管場所で他の倉庫を借りる必要があります。それに伴ってトラックやフォークリフトのレンタルと交通費が必要となり、そのいただいた支援金はその一部にも当てさせていただきます。

【社会へ向けて】

ブリッジ・フォー・フクシマが2012年7月に行った調査では、現在も90%以上のお母さんたちは原発に対して不安を感じています。
3・11以前にミネラルウオーターを利用していた率が28%だったのに対して、以降は100%が現在ミネラルウオーターを利用しており、そのうち70%が御飯を炊く際にも、また20%がそうめん・パスタなどをゆでる際にもミネラルウオーターを利用しています。

このような状況の中、55%以上のご家庭が、放射能の影響から月一万円以上の経済的な負担を強いられているとの調査結果が出ています。ブリッジ・フォー・フクシマでは、この調査に基づいて、継続して水の配布を行い、子育て世帯を支援し、彼等相互のネットワークの構築を行っています。
また、相馬基地の整備に関しては81%が予定のインドアパークを利用したいと回答しています。
2011年11月のデータでは南相馬市の小学生の60%が転校、出生数(届出数)を見ると一昨年の580名から510名に減っています。また出産して県内外に避難しながら子育てを行っている場合も見受けられます。子供を守るために故郷や慣れ親しんだ地域を離れるケースが多い事から、既存の子育てをしてきたお母さん同士のネットワークが希薄になりつつあります。
そのため、子育てと放射能の不安をため込んでいる世帯も多くいます。そこで、子供たちが安心して遊べ、お母さんたちが地域や子育て、放射能に対する不安を話し合うことが出来る場を作っていきたいと考えています。これによって地元のお母さんたちのネットワークが構築され、問題解決に向けて自発的に活動をすることが出来るようにサポートを行っていきたいと思います。

現在はブリッジ・フォー・フクシマが主体で運営していますが、1年後には子育て世帯のお母さん方が自発的に運営や活動を行えるような仕組みづくりを行っていく予定です。
今回あんのん基金からの支援で、相馬基地をより安心して利用できるように空気清浄機や加湿器などの設備設置費用として環境整備を行わせていただきます。
また、ブリッジ・フォー・フクシマでは寄付会員を募集しています。寄付会員になっていただくことで、福島の子供(乳幼児)をサポートできます。ホームページから寄付が可能となっているのでどうぞ宜しくお願いいたします。

「1,000円の寄付で24ℓの安全な水を相馬・南相馬の乳幼児に届けることが出来ます。」
(参照HP:http://bridgeforfukushima.org/donation/

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