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あんのん基金

平成25年8月9日

果樹園つくりプロジェクト

一般社団法人 コミュニティスペースうみねこ

団体名:一般社団法人 コミュニティスペースうみねこ

果樹園つくりプロジェクト

支援金額:18万円(平成25年8月)

【団体紹介】

震災直後の2011年4月5日に、任意ボランティア団体「ママサポーターズ」として支援活動を開始いたしました。当初は、避難所の乳幼児の子守活動から始まり、避難所・仮設住宅での物資の配給と炊き出し等を行ってきました。2011年10月より、仮設住宅でのコミュニティ形成、生きがいづくり、経済自立をめざし、布草履製作を開始。支援物資で全国から提供された古着を材料にして布草履を製作、全国に販売することで、自立に向けた支援を開始いたしました。2013年2月、今後の支援活動を定着化、組織化するため一般社団法人を設立。現在に至ります。

【活動内容】

現在の主な活動は、下記の3点です。

1.布草履、布草履ストラップ等の製作販売。全国から支援していただいた古Tシャツを再利用して、在宅被災者、仮設被災者が製作します。女川町のうみねこハウスや全国の東北復興イベントで販売しています。

2.女川町のうみねこハウスでの新名物「さんまなたい焼き」の製造販売。インターネット、新聞やラジオでも話題となり、仙台や山形から購入に来る方もいらっしゃいます。女川の新しい名物として観光協会や町産業振興課とタイアップして広げていく予定です。

3.お父さんのための果樹園プロジェクト。上記2点はどうしても女性が活動主体となってしまいます。しかし震災で職を失った高齢男性も活躍できる支援が必要とのことで、女川初の果樹園の運営を始めました。

【支援事業について】

2012年末に、のべ100名近いボランティアの協力を得て、女川町高白浜の塩害地を整地し防獣ネットを設置、約30本のいちじくの苗木を植樹しました。2013年より、希望する高齢男性を中心に、果樹園での鹿、鳥、虫、雑草、散水などのメンテナンスを定期的に行っています。実際の果実の収穫まで2年程度かかる予定です。

今年度から女川町鷲神丸山にある「コミュニティスペースうみねこ」を起点に、収穫した果実の加工、生産、販売を行います。果実の加工品はジャム、タイ焼きやお菓子の具材としての利用を予定しています。

【社会へ向けて】

女川町は、震災前と比べて人口が約半分となってしまい、若者や経済力のある方は、仕事や安心を求めて転居して、徐々に高齢者ばかりとなってきています。そのため、高齢者でも安心して活動できる仕事づくり、若者が戻ってきたくなるような街づくりが急務となっています。当団体はこれまでママサポーターズとしての活動の中で、コミュニティ形成と生活自立に向けて布草履製作を行ってきました。ただこのような活動はどうしても女性が中心となりがちで、高齢男性となると、女性に交じっての活動もあまり積極的ではありません。また、仮設住宅高齢者は、年齢や体力的な問題で仕事につけず生活が困難な状況の方が多数います。そこで男性が積極的に活動できる支援が必要だと考えました。

高齢男性でも、安心して活動できる自立支援、男性が中心となれるコミュニティづくりの一環として果樹園プロジェクトを計画しました。男性には樹木のメンテナンスと収穫などを担ってもらい、女性には果実の加工、商品化、販売を行ってもらいます。これにより男性、女性ともに役割分担をしながら生活再建に向けての支援が可能になります。また収穫した果実を利用した新しい女川名産スイーツの開発を予定しています。それにより地域産業振興にも貢献したいと考えています。

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