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あんのん基金

平成25年9月10日

写真展 Real Life in “The Worst Place”

Congo Justice Youth

 団体名:Congo Justice Youth

事業名:写真展 Real Life in “The Worst Place”

支援金額:5万950円(平成25年9月)

【団体紹介】Congo Justice Youth

世界有数の資源豊かな国、コンゴ民主共和国。
コンゴで採取されるレアメタルと呼ばれる鉱物を巡って紛争が起こり10年間で540万人といわれる多くの人々が犠牲となりました。犠牲者数の数で言えば、第二次世界大戦以後、世界最大の紛争なのです。今も内戦は続き、コンゴの東部では市民が過酷な労働を強いられ奴隷のように扱われ、女性に対する性的暴力、少年兵など今も悲惨な状況が続いています。これほどの状況が同じ地球上で起こっているのに日本ではこの事実がほとんど知られていません。その無知こそがこの問題が解決されず悲惨な状況が続いている原因であると私たちは考えています。そこで、私たちは、この状況を多くの人に知らせ関心を持ってもらうことで、民意を動かし、政治を動かし、コンゴの国家を動かし、コンゴ人の手による問題解決を実現したいと思っています。また、このコンゴの問題に対して多くの人に向き合ってもらうことで、遠く離れた名前も知らない人に対して思いを向けることができるようになってもらい、コンゴだけではなく世界中の様々な問題解決につながっていけばと思っています。

 【活動の内容】
 

私たちは上記の目的を達成するために、イベントの開催、海外研修、勉強会などを行っています。特に私たちはイベントの開催に重点を置いて活動しています。この問題の解決には多くの人にこの問題を知らせることが重要であるので、より多くの人にイベントに参加してもらうため、毎回様々な切り口でイベントを行い、これまでに約800人の人に参加してもらいました。これまでには、他の国際協力を行っている学生団体と共に「YOUth⇒World for Peace」と題しコンゴの問題解決についてディスカッションを行うイベントや、明治学院大学や横浜市立大学のゼミや授業でコンゴ紛争を扱ったドキュメンタリーの上映会やディスカッションイベント、またメンバーが在籍する大学内では定期的に上映会を行ってきました。海外研修では、母団体のあるアメリカとカナダで半年にわたりファンドレイジング活動を行いながら、一日1000人以上の現地の人と話し、コンゴの問題に対して協力を呼びかけました。また、毎週勉強会を行い、コンゴについてだけでなくアフリカやメディアについての勉強をし、コンゴの問題解決の方法について話し合い、イベントの参考にしています。

【支援事業について】

コンゴ民主共和国については紛争鉱物や女性に対する性的暴力の問題だけでなく、コンゴがどこにあるのかさえほとんどの日本人に知られていません。私たちはもっと、こういった現実に目を向けなければならないのですが、私たちが紛争地域を見る時は、「遠い異国の地」や「可哀想な人々」といったありきたりなイメージが付きまといます。確かに、地理・文化・経済状況など、そこに生きる人々と私たちの生きる背景は大きく異なります。しかし一方で、彼らは、政治的な文脈とは関係なく、ただ自らの人生を「生きる」営みを私たちと同じようにしているはずです。 この写真展では、先入観をできる限り排除して、そこに生きる人々のリアルな生活を捉えて頂きたいと思っております。それによって、日本の私たちがコンゴの問題、ひいては世界の資源の問題に対してどのような責任と役割を果たさなければならないのかを考えるきっかけとなればとおもっています。人が多く集まる渋谷で写真展を行うことで、来場者の多くがアフリカやコンゴにすでに関心を持っている人だったイベントと違って、これまで関心のなかった人にも気軽に訪れてもらい、この写真展をきっかけにコンゴに対して興味を持つ機会を与えることを目指しています。

【社会へ向けて】

私たちは助けるために何をしていくかという「支援」と助けたいという「感情」の二つを大切にしています。特に日本ではコンゴの問題は知られていないため、「支援」も「感情」も生まれてきません。そこで私たちがこの問題を伝えることでこの二つを生み出し問題を解決したいと思っています。私たちの生活が誰かの犠牲の上に成り立っていることに対して疑問を投げかけ、紛争鉱物を使っていない製品に価値を置く社会にする。誰かの犠牲を野放しにはできない、なんとかしたいという「感情」とそのために紛争に協力をしない消費を行うという「支援」を生み出したいと思っています。以上の理由から私たちの活動は他者を思いやることのできる社会にするために貢献しているという社会的意義があると考えています。

  

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