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あんのん基金

平成26年1月10日

平成25年度地域コーディネートセンターみやこ諸事業(「三陸の和」再生事業)

地域コーディネートセンターみやこ(MRCC)

団体名:地域コーディネートセンターみやこ(MRCC)

事業名:平成25年度地域コーディネートセンターみやこ諸事業(「三陸の和」再生事業)

支援金額:5万円(26年1月)

【団体紹介】

この団体は、東日本大震災により被害を受けた宮古市において、市民・企業・行政をつなぎ、地域の資源となる文化や知識を発掘し、それらに価値を見出す創造的なまちづくりを行なうことで、宮古市の復興促進と豊かな地域社会に寄与することを目的としています。

【活動内容】

(1)特定非営利活動にかかる事業

 ①まちづくりに関する交流及びネットワーク形成事業

 ②市民の地域社会に対する貢献活動の支援事業

 ③まちづくりに関する企画立案、調整並びにイベント開催事業

 ④まちづくりに関する情報収集、研究、発信事業

 ⑤地域を活性化させるための人材育成事業

 ⑥まちづくりに関するプロジェクト事務局運営事業

 ⑦被災地域コミュニティ形成支援事業

 ⑧その他、この団体の目的を達成するために必要な事業

(2)その他の事業

  ①物品販売事業

 ②講師派遣事業

 ③地域資源からの商品開発事業

 ④その他、この団体の目的を達成するために必要な収益事業

【支援事業について】

三陸地域における地域内の被災者と非被災者、地域外との被支援者と支援者という分断を乗り越えるため、地域の伝統工芸・文化、暮らしや個人・団体活動を資源と捉え、その積極的な活用による「三陸の和」を再生するため、以下の活動に取り組む。

①  みやこほっこりエイド:被災地の復興に取り組む地域内の団体と応援スポンサーのマッチングを図り、共通する課題を分かち合い、お互いに補完し合う関係構築を支援する。宮古市内全9団体/プロジェクトが参加。(みやこほっこりチャリティーこけし 実施)

②  コミュニティシネマ支援:映画の移動上映により地域の人々が集う場を提供し、そこに集まった人々が映画はもとより、地域の活動、被災前の暮らしを語り合い、明日の活動への活力を得る機会を創出する。(映画遊び場in田老 実施)

③  「ほっこりみやこ」支援:地域の文化等資源を活用し、それらに関心を持つ内外の個人・団体がそれぞれの特技・特長を結集させた活動を展開する復興キャンペーン事業の事務局機能を提供する。(一環として 第2回みやこほっこり映画祭 事務局担当)

【社会へ向けて】

被災地は、発災から2年以上が経過し徐々に復興が進みつつあるが、見えない分断の壁が存在する。復興活動においても、がれきの撤去こそ進んでいるものの、荒涼とした風景が未だ続く状況に、支援する側の焦り、支援を受ける側の絶望感、頑張っても、絆があっても現実は変わらないという徒労感に苛まれている現実がある。このような状況にあって、宮古には人々を温かく包む気質という無形の資源を有しており、それを言語化した「ほっこり」を合言葉に、関係する人々がゆるやかにつながり、それぞれの目標に向かって、それぞれに合ったペースで活動を持続的に進める環境整備を進めたいと考える。

被災地復興はハードの再生が先行しがちである。しかし一方で、被災地に結集した多くのボランティアは、被災者と本音を交わし、同じ志を確認し、「心の復興」の一助となっている。ただし、一定期間が経過するとボランティアは地域を離れざるを得ない。この離れがたい気持ちを持ったボランティアの中には生活資源を得ることで滞在を延長し、ひいては定住し、心の交流の継続による三陸に「和」の心を取り戻すきっかけを提供する。本事業は、地域の個人と団体をゆるやかにつなぎ、相互補完関係の構築支援を通じて、地域の社会的事業の経営基盤を強化するものとなる。これにより、三陸沿岸地域で「和の心」がベースとなった社会的活動に取り組む個人・諸団体の自立的な活動の活発化を促したいと考えている。

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