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あんのん基金

平成26年6月20日

フィリピン台風被災障害者支援

特定非営利活動法人 DPI(障害者インターナショナル)日本会議

団体名:特定非営利活動法人 DPI(障害者インターナショナル)日本会議

事業名:フィリピン台風被災障害者支援

支援金額:85万円(26年6月)  

【団体紹介】特定非営利活動法人 DPI(障害者インターナショナル)日本会議

DPI日本会議は、障害の種別を超えて自らの声をもって活動する障害当事者の団体です。全国約90の様々な障害当事者団体が加盟しており、障害を人権の問題、社会の問題としてとらえ、障害者の地域生活とインクルーシブな社会の実現をめざし様々な障害者問題に取り組んでいます。

【活動内容】

福祉サービス、交通バリアフリー化、教育、雇用等の分野における政策提言の他、調査研究、普及啓発、権利擁護、団体育成、災害支援、国際協力を行っています。

【支援事業について】:フィリピン台風被災障害者支援

2013年11月8日にフィリピンを直撃した大型台風30号(現地名ヨランダ)は、中部レイテ島を中心に高潮や土砂崩れにより死者・不明者数は7986人に上り、食料・水の不足や衛生環境悪化により被害は甚大な規模となっている。 DPI日本会議は、マニラの障害者自立生活センター「ライフヘブン協会」と連携し被災地の障害者に関する情報を収集した。被害が甚大であるレイテ島を支援対象とし、現地当事者組織を通して被災障害者のニーズ把握を行い、持続的に被災地の障害者の生活環境の復興・改善に役立つよう、福祉機器の提供を行う。

【社会へ向けて】

災害発生時において、障害者は正確な情報を把握すること、避難場所へ移動すること等の困難があることから特別に支援を必要とします。東日本大震災においては「障害者の死亡率は障害のない人たちの死亡率の2倍」という悲しい事実が明らかとなりました。また、開発途上国においては障害者および障害者のいる世帯は所得が低い傾向にあり、障害者は貧困層の約2割を占めるとされています。災害はこうした状況をさらに悪化させており、多くの障害者が福祉機器を破損・喪失することにより、移動の権利、情報を得る権利や労働の機会を失い、また家庭への負担を増加させ、障害者および障害者のいる世帯はさらに貧しい生活へ追いやられています。2014年2月に行った現地調査においても、被災により窮状にあるタクロバンの一般的な世帯状況と比較しても、障害者の世帯は貧しいレベルにあることが確認されました。特に車椅子を要望する障害者は、狭く暗い半壊状態の住宅か仮設住宅内での不自由な暮らしを余儀なくされており、安全な飲料水の確保すら危ぶまれる状況にあります。こうした状況を踏まえ、障害者の安全かつ健康な生活を確保するため緊急の支援を行うことが、障害者の権利実現を求める当団体の責務であり、またアジア・国際社会における日本の市民団体としても道義的に見過ごすことができないと考えております。

 

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