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あんのん基金

平成26年11月14日

第14回南北コリアと日本のともだち展

南北コリアと日本のともだち展実行委員会

団体名:南北コリアと日本のともだち展実行委員会

事業名:第14回南北コリアと日本のともだち展

支援金額:10万円(平成26年11月)

【団体紹介】

北東アジア地域では、国交のない日朝、分断が続く南北関係など不安定な状況にある。実際に隣国の人びとに出会う機会もほとんどない現在、多くの北東アジアに暮らす市民は、平和へのビジョンを描けないままにあります。

それでも日本に暮らす私たちは、朝鮮半島と日本を往来することが可能です。相互理解の場を増やし、それぞれの地域で暮らす人々に、互いが持つ平和への願いを伝えていくことが、地域の平和に大きく寄与すると考えます。私たちは子どもたちの絵画とメッセージの交換を通して、この地域の平和と共生を願うメッセージを伝え合うことで、相互理解を深め、この地域の平和の願う人たちの輪を広げていくことを目的としている団体です。

【活動内容】

「南北コリアと日本のともだち展」は、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国・日本そして在日コリアン・中国の子どもたちの絵をひとつの会場に展示して、絵でお互いを紹介しあい、わたしたちの間にある壁を乗り越える第一歩となる機会を設けている。絵画を通して、まず絵を描いた子どもたちが、次に展示作品を見た人たちが、互いの声に耳を傾けられるような工夫を凝らした展示を行なっている。そしてこの展示会を、東京だけでなく日本国内各地、韓国や北朝鮮、さらには中国でも開催してメッセージを届けあい、この地域の子どもたちをつないでいる。さらに、往来が可能な地域では、絵画だけでなく子どもたちの出会いの場を作り、実際の交流もすすめている。

【支援事業について】

こどもの城ギャラリー(東京都渋谷区)を会場に、日本、韓国、北朝鮮、中国に住む子どもたちが「わたしのまちにおいでよ」のテーマで描いた絵画を展示する絵画展を開催する。この絵画展では絵画のほかに、各地域で展示会を行なって集めてきた「絵の作者へのメッセージ」を、現地で撮影した写真とともに紹介し、絵を通じた交流の意義を伝える。会期中には、韓国・中国の子どもたちを招聘して、直接メッセージを手渡す贈呈式をおこなうほか、絵画展会場で日本の子どもたち(在日コリアン含む)との交流会「ともだちワークショップ」を行なう。また、現地での交流(「ともだち展」卒業生の話、平壌外国語大学日本語学科の学生と日本人大学生の交流)の報告会「ともだち展トーク」を開催する。

【社会へ向けて】

日本は平和主義を掲げながらも、最も近い隣国との歴史的な葛藤を克服できず、新たな不信の種を産み続けている。政治主導の解決に頼りがちなこの北東アジア地域の情勢下で、市民同士という草の根レベルから地域の平和に貢献できる実践を積み重ね、それに賛同する個々人を増やすことで、「ゆるぎない足元からの地域の平和づくり」を理念に掲げた交流を行なっている。現在は人的往来も容易ではないが、メッセージの交換や実際の出会いの場を作り出すことによって、具体的な相手のイメージを作り出すことができる。たとえ国と国の関係は悪くても、その国に思いをよせる具体的な存在がいるかぎり、人々が望むことはその国との友好な関係である。互いを安全保障の観点から「対峙する」国家として考えるのではなく、「ともに平和をつくる」一個人同士として認めあえる繋がりを増やすことが、日本の足元の平和のためにも必要と考える

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