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あんのん基金

平成29年9月

エイズ孤児を抱えるひとり親家庭の経済的自立のための農業事業

特定非営利活動法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS

団体名:特定非営利活動法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS

 

事業名:エイズ孤児を抱えるひとり親家庭の経済的自立のための農業事業

 

支援金額:15万円(2017年9月)

 

【団体紹介】

エイズ孤児が直面する問題の改善に取り組む特定非営利活動法人です。

ケニア共和国、ウガンダ共和国の二ヶ国で、「HIV/エイズによって影響を受ける子どもたちが未来を切り拓ける社会を実現する」ことを目指し、エイズ孤児を抱えたシングルマザー家庭の生計向上事業などに現地団体と共に取り組んでいます。

 

【活動内容】

(1)  海外の活動

①カフェ・ビジネスによるシングルマザーの生計向上事業②養鶏ビジネスによる家庭の生計向上を通じたエイズ孤児支援事業③エイズ孤児と保護者に対するライフプランニング支援事業

 

(2)  国内の活動

より多くの方にエイズ孤児という課題について知って頂くため、イベントやチャリティパーティの開催等による啓発活動を行っています。

 

【支援事業について】

  •  事業の背景
    当会は現地パートナーであるヴィアジェンコとともに、エイズ孤児のためのキャリアカウンセリング支援を2016年より、同地域にて実施し、事業では30家庭の保護者と子どもに対してキャリアカウンセリング支援を行ってきました。これらの家庭は特に乾季には日々の食糧確保困難な状況が散見されており、また、同地域で実施した家計状況を把握する調査では、プライマリースクールに通う子どもを持つ家庭の平均月収が2,878ケニアシリング(約3,200円)となっており、貧困状態にある家庭も少なくありませんでした。調査では、栽培した農作物を販売して収入を得ている家庭は調査した99家庭のうち15家庭(約15%)にとどまり、農業系収入額(自作農産物の販売または他家庭の畑仕事の手伝いによる収入)も月収の28%(約800シリング)を占めるのみでした。こうした状況は、農作物の生産量が少ないことに加え、他の生計手段も乏しいためと考えられます。もともと農作物だけで生計を立てるのが難しい地域で、自家消費用作物の栽培も困難な家庭があり、気候変動や環境変化に対して脆弱さを抱えて、家計が苦しく食糧不足や基礎支出不足に陥ってしまうのがこの地域の課題となっています。一方で、自然環境の条件が厳しい地域で、適切な情報へアクセスできずに、燃料確保ための森林伐採などにより自然資源を消費しており、これが長い時間をかけて家庭や地域の脆弱性としての食糧課題や貧困課題に結びついていることもわかりました。
  • 目的
    そこで、カウンセリングを受けている家庭の中でも特にニーズの高い家庭に対して、農業と植林を組み合わせた総合的・長期的な生産力の向上を目指すアグロフォレストリー支援を行います。
  • 実施内容
    具体的には各家庭に農業研修を行い、各家庭で農業を始めるための種や肥料、動物を除けるためのフェンス製作、植林等の初期投資を行います。農業により現金収入を得ることができ、最終的には果樹からも農作物を得ることができます。また、植樹は農作物のみならず、防風、土壌保全、飛砂防止などの効果を持つことになります。

 

【社会へ向けて】

片親または両親をエイズで亡くした子どもたちを「エイズ孤児」と呼びます。私たちの活動するケニアとウガンダにはそれぞれ100万人以上のエイズ孤児がいると言われています。親の死によって貧困に陥り、学校に通えず、地域からは差別を受けています。

 

エイズ孤児が前向きに生き、自分自身の力で未来を切り拓くことができる、そんな社会を作っていくために、2005年から活動を続けています。

活動にご関心のある方は、ぜひ当会のウェブサイトをご覧ください。

 

  

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