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あんのん基金

平成30年1月

ミャンマー(ビルマ)・カヤー州における地雷被害者への義足支援

特定非営利活動法人地雷廃絶日本キャンペーン

http://www.jcbl-ngo.org

団体名:特定非営利活動法人地雷廃絶日本キャンペーン

 

事業名:ミャンマー(ビルマ)・カヤー州における地雷被害者への義足支援

 

支援金額:20万円(2018年1月)

 

【団体紹介】

地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)は、人道的な立場から対人地雷とクラスター爆弾の廃絶を訴えるNGOです。1997年にノーベル平和賞を受賞した「地雷禁止国際キャンペーン (International Campaign to Ban Landmines, ICBL) 」と、「第2の地雷」と言われるクラスター爆弾の廃絶をめざすNGO ネットワーク「クラスター兵器連合 (Cluster Munition Coalition,CMC)」が2011年に統合して発足した「ICBL-CMC」の日本の構成団体として活動しています。

 

【活動内容】

地雷やクラスター爆弾を禁止するそれぞれの条約に全ての国が参加するよう働きかけるアドボカシー活動や、被害の実態を知らせ、対策を共に考えるための啓発活動、被害を受けた犠牲者への支援活動などを実施しています。これまでに、カンボジアでの地雷に関する調査および犠牲者支援のほか、パキスタンやネパール、インドなどで地雷回避教育などの活動を実施してきました。

 

【支援事業について】

支援事業ではミャンマー(ビルマ)内陸部に位置する山岳地域のカヤー州で地雷被害に遭う住民約50名に対して現地NGO2団体と協働して義足支援を行ないました。現地NGO・KSWDC(Karenni Social Welfare and Development Center)とは、バイクや車でもアクセスできない地域に住む被害者(約9名)を対象に新規の義足提供(5名)とすでに義足を持つ被害者の義足修理(4名)を実施しました。もう一つの現地NGO・KNHWO(Karenni National Health Worker Organization)は、2007年にカヤー州の州都ロイコーに義足製作の工房を建て、2014年までに約400人に義足を届けてきました。しかし、2015年にドナーの援助打ち切りにより工房閉鎖を余儀なくされました。支援を通じて工房を再開させ、新たに約50名への支援を行なうと共に、これまで支援してきた人たちへのリハビリテーションも並行して実施することができます。11月、12月の2ヶ月で18名に支援を届けることが出来ました。

 

義足を手に入れた方から喜びの声をお届けします。

 

U Saw Ka Do Mhuさんの声

私は、1989年、陸軍のポーター(荷物運び)に従事させられていた時、地雷の被害にあい片足を失いました。その後の人生は困難を極めました。私には7人子どもがいて、1人は障害を持っています。私が働けない間は妻と村人たちが生活を支えてくれました。村人は私たち家族のために月に25チャット(3円)ずつ寄付してくれました。村の中で地雷被害に遭ったのは私だけです。奇異の目にさらされるのが怖くて、しばらくは家の外に出られませんでした。本当に情けない気持ちでした。私は元々家畜が好きで、家に籠っている間に家畜の病気について勉強をしました。その後、村人から声を掛けられて家畜の病気を治す草の根獣医を少しずつ始めました。地雷被害から28年、私は義足を手にしました。嬉しい気持ちでいっぱいです。義足で行動範囲も広がっていきます。草の根獣医としてもっと多くの村人に恩返しがしたいと思っています。

 

JCBLでは、義足製作に訪れた被害者の方の生活上の苦労や心の痛みに寄り添いながら、被害者たちが義足をつけることによって、社会的自立に向けた「新しい一歩」を自身の足で踏み出してもらうことを共に目指していきます。

 

【社会へ向けて】

ミャンマーは、対人地雷の被害を食い止め、被害者を支援する目的でうまれたオタワ条約(対人地雷全面禁止条約)の未加盟国のひとつです。ミャンマーは、かつて軍政と少数派民族の戦闘のために多くの地雷が埋められ、現在もなおその被害に遭う人が後を絶ちません。

 本格的な調査を行えば地雷被害者数は世界一に上るのではないかと予測されるミャンマーの現実を掴み、市民社会・国際社会に発信していくことを通して、ミャンマーがオタワ条約に批准していくよう政府に働きかけるアドボカシー活動も同時に行っていきたいと思っています。

 

USawKaDoMhuさんのご家族。下の子はまだ7歳。家族を支えるためにも頑張ります

 

義足を手にするUSawKaDoMhu

 

義足工房が再開した。(KNHWO提供)

 

義足工房が再開した。第1号は、依然義足を作った人のフィッティング02(KNHWO提供)