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あんのん基金

平成30年6月

スラム発!スクールバックが運ぶ女性と子どものエンパワーメント

特定非営利活動法人Little Bees International

https://www.littlebeesinternational.org

団体名:特定非営利活動法人Little Bees International

 

事業名:スラム発!スクールバックが運ぶ女性と子どものエンパワーメント

 

支援金額:10万円(2018年6月)

 

【団体紹介】

NGO Little Bees International (LBI) は、ケニアで第3の規模を持つ(人口約20万人)コロゴッチョスラムに生きる女性と子どもたちの支援を目的に2013年に設立された国際協力NGO団体です。コロゴッチョは、元々は首都ナイロビのゴミ捨て場だった場所に、社会から置き去りにされた貧困層が集まり成立したスラムになります。(“コロゴッチョ”とは現地語で、ゴミ捨て場を意味するネガティブな言葉です。)その背景のため周囲のスラムからすら蔑視され、被差別集落として長い間国際機関・NGOの支援も滞っていました。2012年に現地を訪れたことがきっかけで、現地で活動するソーシャルワーカーや地域住民たちの要望により結成されたNGOになります。団体名”リトル・ビーズ“とはアフリカで勤勉さの象徴とされるミツバチのように、一人一人の力を結集したコミュニティ・エンパワーメント活動を指しています。

 

【活動内容】

コロゴッチョでは、仕事がないためセックスワーカーにならざるを得ない女性たちが多く、約4割の女性たちがHIVに感染しているといわれ、約3割の子どもたちが貧困のため初等教育を受けられない状況にあります。そんな状況を改善するため、女性たちには、リサイクル事業のスクールバック・エコバックの製作を通じて収入向上を、子どもたちには、コミュニティスクールのアマニ(平和)教育センターの運営を通じて質の高い教育の機会を提供しています。学校では300人近い児童が学んでいます。女子学生を対象にした奨学金事業と、コミュニティの環境改善を目指した“Mottainai”に基づいた包括的環境教育、植樹事業も行っています。

 

【支援事業について】

人・モノ・お金、全てのリソースの循環が断たれてしまっているように見えるスラムですが、大都市からまわってくる中古衣類は、道路のいたるところに放置され広がっています。そうした、”衣類として使えない“中古衣類や、コロゴッチョに隣接する地区にあるジーンズ生産工場から排出されるデニムの余剰生地は、再利用の耐性も強く、再製品化の可能性が高いですが、そうしたジーンズ生地を活用して、子どもたちのためのスクールバックを生産しています。

 生産メンバーは、スラムで暮すHIV陽性かつ子どもを抱えた女性(シングルマザー)たち。事業の継続とともに、メンバーも増え、現在40名程で“Korogocho Smart Women Group”という団体を結成、活動を行っています。メンバーの中には、国際NGOからの支援で専門学校で洋裁を学んだ女性もいますし、ケニア現地の日本のNGOアフリカ児童教育基金の会様やサイディア・フラハ様のご協力を得て裁縫技術向上研修も実施しています。そうした技術を身につけた女性スタッフを中心にスクールバックのデザインを進めています。

 2017年9月1日からケニア政府により施行されたプラスチックバックの使用禁止令に伴い、買い物の時に使えるエコバックの製作も始めています。全て手作りですが、多い月では、100個以上のバックが市場で販売されています。

 作成されたスクールバックは、現地で活動をするNGO等を経由して、スラムの子どもたちに配布されています。また一般の市場にも商品として流通もしています。その際に、バックに「Stop Child Labors!」や「Stop DV」といった、メッセージをつけることによって、スラムコミュニティーへのアドボカシー効果も狙っています。

 

【社会へ向けて】

人は誰しも、生まれる時代・場所は選べません。だからこそ、より恵まれた環境下で生を受けたものは、そうでなかった方たちに、日常の中で当たり前のように享受している恩恵を分け与える義務と責任があるのではないでしょうか。弊団体のスタッフをはじめ、コロゴッチョスラムに暮す人たちは、絶望的な状況下にありながら、それでもなお、「生まれ育ったコロゴッチョが好きだから、何とかしたいんだ。」と希望を捨てずにいます。そんな、彼らに明日への希望を、そして、日本の人たちに、アフリカの人たちのあたたかさ、優しさを感じてもらえるように、一人一人の小さな力を合わせたつながりが、笑顔で結ばれていく関係につながっていくように、スラムで暮す一人でも多くの命が生まれたことに感謝できるような、そんな社会を築くお手伝いをしていきます。

  

2018年1月ナイロビ日本人学校でのバザー1

 

2018年1月ナイロビ日本人学校バザー2

 

2018年1月ナイロビ日本人学校でのバザー3

 

エコバック

エコバック研修

デニムの余剰生地

バック製作風景⑵

バック製作風景⑶

裁縫研修