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あんのん基金

平成30年6月

コミュニティ形成支援のための手作りワークショップ事業

特定非営利活動法人応援のしっぽ

http://oennoshippo.org

団体名:特定非営利活動法人応援のしっぽ

 

事業名:コミュニティ形成支援のための手作りワークショップ事業

 

支援金額:20万円(2018年6月)

 

【団体紹介】

人が人を応援しやすくする「仕組みづくり」を日々考え、地域密着の小さな社会活動が輝けるよう活動しています。現在は、東日本大震災の被災地コミュニティ支援を重視。2011年11月設立、拠点は宮城県石巻市。

 

【活動内容】

①小規模社会活動団体への運営支援事業
・応援ポータルサイト「応援もなか」開設・運営

②手しごとコミュニティへの重点支援事業
・とうほくてしごとカタログ「FUCCO」発刊
・平均30手しごとコミュニティ団体の商品の一括受注発送センター運営
・オーダーメイド受注窓口
・手しごとコミュニティ地域交流会 開催
・イベント支援用商品委託販売セット貸出窓口

③コミュニティ形成支援事業
・復興住宅団地及び近隣地域対象に、ワークショップ「手づくりのしっぽ」開催
・コミュニティと応援する人たちを繋げるサポーター登録制の運営

④その他

・講師、防災教育コーディネートなど

 

【支援事業について】

被災で、次は仮設住宅からの撤去でと2度にわたりコミュニティを失った人々は、心のエネルギーを失い引きこもりがちです。そのため、新設された復興公営住宅においても、自治会はおろか、団地会さえ機能せず、コミュニティがまったく成り立たない状況に陥っている場所がいくつもあります。石巻の40%以上もの復興住宅世帯が独居高齢者であることもあり、結果、社会からの孤立化がすすみ、酷いところでは5ヵ月に3件もの孤独死が発生している状況です。心の余裕を失っていることから、本来助け合うべき近隣住民ともいさかいが絶えず、団地会長になりたがる人は皆無です。

元気を取り戻し、孤立化を防ぎ、コミュニティ形成の一歩となるコア人材を発掘する。その一助として、手づくりをテーマとしたワークショップを、集会所で継続して開催することにしました。和紙のランタンや、写真立てのウッドシート時計など、百円ショップでそろえられるもので、誰でも作れるような、しかし興味をひくような手づくりワークショップを開催することにより、まずは外へ出てきてもらいます。周囲の人たちと顔見知りになり、会話が増えれば挨拶もできます。今は、挨拶すら聞こえないのですから。

ワークショップを通じて、顔も知らない人が減り、会話が増え、笑顔が増えれば、それはもう仲間です。無理のないように、参加する側から運営する側へ移ることに意義を感じる人を見つけ、小さな支援でも自分たちだけでワークショップ定期開催が成り立つような枠組みを模索していきます。

 

【社会へ向けて】

地域コミュニティを早急に作り、仲間意識・互助意識を持てるように、そして前向きに生きられるようにすることが目的です。

石巻市の課題として、①復興公営住宅内の団地会が機能しておらず、コミュニティが破たんしているところが多い、②復興公営住宅団地会と近隣住民との対立が増えている、③復興公営住宅内の孤独死が増えている、というものが挙げられます。こういった問題は、全国どこにでも存在するものなのですが、「ある一定の地域住民全員が精神的にとても疲弊しているので、手を差し伸ばせるひとがいない」という状況は、津波被害の被災地の特徴であり、あっという間に命に関わる切迫した問題です。

ただのお茶会やラジオ体操などでは住民参加を促せず、被災で1度、仮設住宅団地の解体で2度、地域コミュニティを失い、積極的にコミュニケーションをとることに疲れ果てた住民たちの興味をひく手法が今こそ必要だと思われます。「手を動かして物を生み出す」ということは、嫌なことを忘れる時間にもなり、話したくなければ話さなくて済み、作る過程でお互いの自然な会話を生み、できたものは誰かにプレゼントして感謝の言葉ももらえます。今まで開催した経験上、コミュニティ形成に対して、とても効果が見込めるものです。井戸端会議をしているところすらなかなか見かけない状況から、挨拶し、会話し、時には喧嘩して仲直りするような、同じ団地同じ地域に住む仲間としての意識を持ってはじめて、ようやく復興のスタートラインに立ったことになるように思います。