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あんのん基金

令和5年1月

モザンビーク共和国ペンバ寺子屋の 子ども公衆衛生及び配食活動

一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会

団体名:一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会
事業名:モザンビーク共和国ペンバ寺子屋の子ども公衆衛生及び配食活動
実施期間:2023年1月〜2023年3月
支援金額:50万円
 
【団体紹介】
 
アフリカ南東部に位置するモザンビーク共和国北部最大のスラム地区に当会代表自らが居住し、スラムの青年有志とともに、教育、公衆衛生、環境、農業活動等、モザンビーク人によるモザンビークのための自立創造を展開しています。
モザンビーク共和国唯一の日本のNGO団体です。2013年4月設立。
 
 
【事業目的】
 
支援の光の届かないエリアの子どもたちの命を守る。
支援エリアの特徴:
◎イスラム過激派のテロ・紛争が拡大するカーボデルガド州。
◎日本など先進国による天然ガスプロジェクトが存在するカーボデルガド州。
◎カーボデルガド州で最大のスラム地区ナティティ地区。
◎モザンビークのいのちをつなぐ会はナティティ地区に事務所と寺子屋がある。
 
 
【事業内容】
 
モザンビーク北部ではイスラム過激派の攻撃が激化し、当会のペンバ寺子屋ではスラムの子どもたちに加えて、国内避難民の子どもたち総勢約350名以上が通所している。
1日1食以下で生きる子どもが15%存在する上、コレラの流行も発生しているため、ペンバ寺子屋で公衆衛生教育と配食活動を実施し、子どもたちの命を守り、健やかな成長を支える。
 
活動1:公衆衛生活動
(食料配布時にキレイ習慣を徹底し、コレラ等の感染を予防)
目的⇒ コレラ等細菌ウイルス感染省により疾病死亡率ゼロを継続。
罹患率を低減する。
公衆衛生活動の内容⇒ 毎日の配食活動時の手洗い、うがいの徹底。
◎手洗い習慣: 家庭で使えるタイプの有機石鹸を使用。家庭にも配布。
◎歯磨き習慣: 歯ブラシ、歯磨き粉の配布。
対象⇒ペンバ寺子屋の子どもたち約350名以上、その家族7000名
  
歯磨き。歯ブラシや歯磨き粉は高価なので、もっていない子がほとんど。(写真左)
手洗いの方法や、顔を洗ってあげたり当会スタッフと寺子屋OB が手伝ってくれています。(写真中)
手を洗ってから、パンを受け取る。(写真右)
 
活動2:配食活動
目的⇒ 1日1食で生きる子どもたちのゼロ化。栄養状態の改善。
配食内容⇒ 朝:パン夜:豆シチュー
対象⇒ 朝は一番お腹が減っているので、200-350名にパンを配布。
夜は暗くなる前に家に帰宅できる欠食児童20-50名が毎日寺子屋で夕食。
  
助成活動であるパンの配食。(写真左)
夜の豆シチュー。(写真中)
パンに豆と野菜の炒めものをはさんだサンドイッチを配食し、栄養価をアップ。(写真右)
 
 
【活動成果】
 
活動期間中(3ヶ月間)の子どもの死亡率ゼロ。栄養状態の改善が若干みられる。
 
 
【今後の課題と方向性】
 
<課題>
寺子屋の車は救急車代わりになっており、昼夜問わず、スラムの急病人を病院へ搬送し、薬の購入も寺子屋で行っているが、
■病院でもらった処方箋の薬が、薬局に置いてない=薬の数も種類も少ない。
子どもや青年の怪我が増加しており、雨季は、傷口が化膿し、高熱を出すケースが5件あった。
■寺子屋で怪我の基礎手当ができる衛生用品が必要。
 
優先順位1:
なによりも食費の確保
食糧難で、3月は豆が市場から無くなっており、ナンプラ州で購入し運んだこともあった。
何よりも 、命の基本である「食」、子どもたちの栄養摂取を継続できるよう食費を確保する必要がある。
 
新たな取り組み目標:
衛生用品(薬)の整備 薬局の開設
まずは寺子屋で、怪我の手当を行う基礎衛生用品(薬)を常備できるようにすること。
目標は 、小型の薬局を設置し、スラムのすべての住民が利用できるようにすることである。

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