じつは身近な仏教用語

【あま】

【s:ambā】

出家得度して剃髪し、染衣をつけ、尼寺にあって修行する女性を典型としますが、熱心に仏法を信じる女性も〈尼入道・尼女房・尼御前〉などと呼ぶことも多いです。

本来、尼僧に対する戒律は厳しい部分もありますが、日本ではやや緩やかです。

中古には貴族出身者は〈さげ尼〉と称して、髪を肩の辺りで削いで尼となる事ができました。中世以降この風習が一般に広まり、女性は、夫と死別し、離婚し、老婆となった時など、容易に尼となる事ができました。

源頼朝の死後に妻の政子は尼となり、政権を振い、尼将軍と呼ばれました。

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