じつは身近な仏教用語

我他彼此

【がたひし】

建物や家具のつくりが悪く、きしむ音や、扱いが乱暴で音がうるさい様子を指して「がたぴしと音がする」など表現する事があります。

この〈がたぴし〉は〈我他彼此〉と書きます。

〈自己〉と〈他者〉、彼(かれ)と此(これ)とが対立衝突して,闘争葛藤の絶えない様子を表します。

その〈我他彼此〉から派生して、立て付けの悪い家具・建具の出す雑音や、物事が円滑を欠くさまを形容し、現代語の〈がたぴし〉に転用されました。

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