じつは身近な仏教用語

投機

【とうき】

一般的に投機というと、損失を見込み危険を顧みず大利益を得ようとする行為、思わく買いを指します。

投機取引、投機目的などと用いられます。

しかし、仏教では投機の機とは、はたらきの意味であり、宗教的な素質を意味します。

つまり〈投機〉とは、言葉通り機を投ずることであり、自らの宗教的素質を全てさらけだし師匠と弟子が意識の疎通、宗教的素質をひとつする事を表します。

それは、修行者が仏教の求める精神に適した状態になる事を表した言葉です。

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