じつは身近な仏教用語

どっこいしょ

山岳修行する行者が「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えながら山を歩き、その掛け声が、時代を経て「どっこいしょ」という言葉に変化したと言われます。

六根の根は[s:indriya(インドリヤ)]の訳語です。

インドリヤには感覚機能や力という意味があります。

また、六根とは、眼根(視覚)、耳根(聴覚)、鼻根(嗅覚)、舌根(味覚)、身根(触覚)、意根(心)の六つの根の総称です。

仏教では器官そのものよりも、その働きを重視する見方があるので、働きの意味を含む「根」という訳語を用いたと思われます。

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