じつは身近な仏教用語

霊魂

【れいこん】

一般的は、身体の中に存在し、死後はそこから離れていくと信じられている見る事の出来ない存在と認識されています。

〈霊〉〈魂〉〈命〉〈心〉とも近い存在です。

国や地域によって捉え方に差異があります。

インドでは[s:jīva(ジーヴァ)]という言葉が近い意味を持ち、身体を支え、生き物を生かす命というような原義があります。

中国では、霊魂に関する事柄は〈魂魄(こんぱく)〉や〈神(しん)〉という考え方が類似します。

日本においては、仏教受容後に亡き両親や身内を〈先霊〉として扱い供養を行う儀礼が増えてきました。盂蘭盆会などの先祖供養が行われるなかで、次第に伝統的な祖霊観と仏教の成仏観が重なっていきました。

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