じつは身近な仏教用語

韋駄天

【いだてん】

〈韋駄〉はサンスクリット語のSkandaに相当する音写。

スカンダ(Skanda)は本来、ヒンドゥーの神で、シヴァ神の子。悪魔を打ち破る軍神。これがのちの仏教に取り入れられ、仏教の守護神となりました。

増長天の八大将軍の一つとされ、四天王の三十二将軍神の筆頭に置かれます。

特に伽藍を守る神とされ、寺院の厨房などにその像が祀られます。

この神はその俊足で知られ、修行僧が悪魔に悩まされるときは、走り来たってこれを救うとされました。

索引へもどる