じつは身近な仏教用語

相続

【そうぞく】

【s:saṃtati(サンタティ)】

一般的に「相続する」と言えば、跡目を継ぐことです。

相続権や遺産相続など、法律用語として用いられことが多いですが、元来は仏教語の転用であり、サンスクリット語[saṃtati(サンタティ)]または[saṃtāta(サンターナ)]の訳語です。人間の行為の連続性や因果関係の連続性を表し、本来は仏教哲学の用語です。しかし今日の相続という意味も連続性という意味は失われず相続しています。

索引へもどる