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法華経と共に生きる人々

檀信徒青年リーダー研修

公開日時:2020/03/20

【令和元年度 檀信徒青年リーダー研修】

寺院を盛り上げたい全国の檀信徒が意見交換

檀家制度が続かなくなれば、私たちのお寺はどうなるのか

宗務院伝道部主催の檀信徒青年リーダー研修が2月22、23日に東京都大田区の宗務院で開催された。全国の檀信徒が集まり、寺院活性化への取り組みの情報を共有し有意義な時間を過ごした。

講師は高知県Y寺檀徒のM・Sさん・Tさん・Mさんの親子3人を迎えた。冒頭、次女のMさんは、同県の少子高齢化の実状を踏まえ「決まった檀信徒しか来ない檀家制度は続かないだろう。私たちのお寺の未来はどうなるのか」と問題意識を持ったことを述べ、「今こそ菩提寺の垣根を越えて、お寺をアピールしていかなければならない」と訴えた。実際、親子は管内各寺院のお会式やイベントなどの行事を統合した案内チラシ制作や万灯会発足などを展開し、管内活性化に取り組む。行事案内制作のきっかけは、母・Mさんが仕事の都合でお会式に参列できなく残念に思っていたところ、僧侶に他の寺院での参列を勧められたことによる。親子は他寺院のお会式のほか、花まつりや演奏会など寺院行事の日程がわかれば、菩提寺以外の人たちも足を運んでくれるのではないかと考えたという。

万灯会は昨年に同研修で行われた「万灯講中結成のノウハウ」を受けてスタートさせた。研修では、万灯会の発足から初奉納までの経緯が紹介されたが、人集めに関して「菩提寺の垣根を越え協力し合い、お寺の魅力を伝え、新しい人を増やす」というテーマは、「菩提寺だけのための檀信徒」というような旧来の強いつながりのため、僧侶檀信徒ともに理解されにくいと吐露し、苦労をにじませた。

また長女・Tさんの提案で、参加者に万灯会の人集めや練習日時の連絡方法、「寺フェス」のアイデアなど多岐にわたる意見を募った。

2日目は、2班に分かれて課題への取り組みなど、参加者同士で意見交換が行われた。万灯講結成を推進してきた同研修会で生まれた交流のなかから、実際に講師を呼ぶなど、一歩前進しているケースも発表された。また和讃会や婦人部など伝統的な活動の良さも見直され、合理化の問題点もあげられた。地域住民や檀信徒を交えてのお寺の活動が地域コミュニティの活性化を促し、防災時の連携などにもつながるとの意見も出された。

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