宗務院
2011.05.01
宗務総長ご挨拶
「いのちに合掌」を合言葉に…。
寺院やお墓で手を合わせる。食事のときに「いただきます」と手を合わせる。
人に対して、お願いをするとき、謝るときに手を合わせる。このときの「手を合わせる、合掌する」という何気ない仕草は、すべて同じ意味を持っています。
それは、尊いものへの感謝を身体で表すこと。
仏様だけでなく、親や他人、食卓に並ぶ生き物まで、すべての「いのち」は尊く、有り難い存在だということを、身体は知っているのです。その証拠に、自然と頭も一緒に下げていませんか。それほど、「いのち」は尊いものなのです。
ただ、そのことを心で意識しているでしょうか。自分のことばかり考えて、他人を敬うことを忘れていませんか。生き物をむやみに殺し、自然を破壊していませんか。合掌のカタチばかりが残っても、そこに心がなければ全く意味がありません。
日蓮宗は「いのちに合掌」というスローガンを掲げています。心から合掌し、行動していくことで、人と人が助け合う社会づくりを目指しています。これは、日蓮聖人が描いた夢でもあり、日蓮宗の使命でもあります。
僧侶、檀信徒はもとより、社会を支える皆様と共に、この夢の実現に向けて歩んでまいりたいと思っております。
合掌
日蓮宗宗務総長 渡邊 照敏