ホーム>活動>宗務院からのお知らせ>岡山立正青年会『被災地復興支援ボランティア』報告

宗務院からのお知らせ

支援

2012.05.22

岡山立正青年会『被災地復興支援ボランティア』報告

【岡山立正青年会『被災地復興支援ボランティア』】

 

日程:平成24年5月22日(火)~24日(水)

実施場所:宮城県仙台市宮城野区岡田地内

主催:岡山立正青年会・協力:津波復興支援センター・後援:日蓮宗宗務院伝道部(宗門運動復興支援活動)

参加者:平野泰淳・高嵜照道・大野貴正・衣笠道亮・山下和昭・平野泰真・山本観詠・北山孝顕・藤沢貴文・塩見宣裕

実施内容:
【5月23日宮城県仙台市宮城野区岡田地内でのガレキ撤去作業】
岡山駅から約5時間。新幹線を乗り継ぎ、仙台駅に到着後ホテル泊。翌日、ボランティアセンターで受付。注意事項を聞き、準備体操を済ませた後、作業場所へ移動。作業場所は岡田地内、依頼者所有の畑。津波により覆われた土に混入するガラス片・金属片・木片・陶器・小石などの撤去。用意されたスコップやレーキを使用しての作業となりました。表面にある物、掘り起こすと出てくる物。農機が使用可能な状態(小さなガレキが故障の原因となる)まで、休憩をはさみながら約5時間、無数のガレキを撤去しました。

【活動を通して】
青年会単独で企画・実施を行った今回の活動。 ボランティアセンターを介しての活動が義務付けられているため、『津波復興支援センター』に申込み、作業内容・場所が分からない中、案内資料をもとに保険加入、服装の準備を行い被災地入り。
受付が午前8時30分のために前泊となりました。宿泊先から『津波復興支援センター』までは、公共交通機関での移動が困難だったため、タクシーで移動。受付の後、初めて内容・場所が知らされる(毎日、被災者からの依頼があり、件数・内容によって振分け人数が決められるため)。
自転車で現場まで移動し、依頼者の方に挨拶の後に作業に入りました。ガラス片や金属片での怪我を防ぐために安全靴の使用、軍手ではなく皮手袋の義務付け。また、防塵マスク・ゴーグルの使用を勧められました。
実際、臭い・ほこりが気になったので、最低でもマスク・メガネは必要だと感じる。今回、作業道具と自転車に関してはセンターの物を使用させて頂いた。
センターから『リーダー』と呼ばれる責任者の指示により、戸惑うこともなく撤去作業に集中できた。休憩の際の飲み物や食事は自己責任のために持参となるが、ガスコンロを用意し、お湯を沸かしてくださいました。
肌寒い中で頂く温かいコーヒーは、被災地の現状の見て塞ぎ込む我々に元気を与えてくれました。約5時間の作業で、畑の8割を片付けることが出来ました。
最後に依頼者御礼の挨拶に『ここは元々、ビニールハウスでした。震災前はいろんな野菜を作ってました…本日はありがとうございました。時間は掛かっても必ず何かを栽培したい。いい報告を期待してください』との言葉を頂いて、微力ではあるが役に立てた事を実感できた。
実は、ボランティア活動の現状は“待ち”。依頼がなければ活動が出来ない。手付かずの状態であっても個人の土地・持ち物を勝手に動かせない。そこが残念だ。と、リーダーが言った。
今後の現地での課題ではないだろうか。今回、作業という形で被災地に赴いた。僧侶である以上、慰霊は当然である。
しかし、体を動かしての活動も必要だと感じた。今回だけに止まらず 継続的に参加することが、微力ではあるが被災地の早期復興の役に立つのではないかと感じた。

今なお手がかりを探す被災者

前のページへもどる