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宗務院からのお知らせ

支援

2013.08.09

愛知三河宗務所第2回震災復興支援ボランティア報告(平成25年3月)

【愛知三河宗務所第2回震災復興支援ボランティアツアー報告】

日程:平成25年3月29日(金)~31日(日)

実施場所:宮城県気仙沼市

主催:宗門運動三河支部(愛知県三河宗務所)

参加人数:20名

【概要】

3月29日20時、豊橋駅前集合し貸切バスにて出発。車中泊。30日8時、気仙沼市着、ボランティアセンターにて説明を受ける。9時、ボランティア活動開始。15時に活動終了し撤収。16時、沿岸地区の慰霊碑にて法華経を一読し、海岸にて御題目写経奉納。その後、仙台市へ移動・宿泊。31日8時、仙台市出発。20時に豊橋駅前に到着し解散。

【活動内容】

平成25年3月29~31日、三河宗務所一行は気仙沼市において災害ボランティア活動を行いました。この活動は前年6月の宮城県石巻市での活動に引き続き2回目、僧侶・檀信徒合わせて20名(僧侶11名・一般9名)の参加となりました(29日夜に豊橋駅発、翌30日早朝に宮城県に到着)。
現地に着く前に大川小学校に立ち寄りました。大川小学校では3月11日の東日本大震災で、全校児童108人の7割にあたる74人が死亡、行方不明となりました。無惨に変わり果てた小学校、その前に設けられた慰霊碑でお経を一巻奉読させていただきました。
その後、気仙沼市に到着。現地に入る前に気仙沼市復興協会のスタッフから当日の作業内容を聞きます。当日は一行以外にも、東京、富山など全国から多くの方々がボランティアに来ていました。
総勢約60名、大人数での作業となりました。説明終了後、スタッフとともに山奥に入り、野原をシャベルで掘り起こし土を採取する作業を行いました。その土はふるいにかけ更に細かくし、仮設住宅にお住まいの方が野菜栽培に使う土として届けられます。片道12時間の道のりでしたが、その疲れを感じさせないほど参加者は真剣な表情で作業を行っていました。
10時から15時まで作業をした後、一行は場所を気仙沼市の海岸に移しました。杉ノ下という地区で、今なお家々の瓦礫が山のように残っており、津波の恐ろしさを物語っていました。
杉ノ下遺族会の方々が建てられた慰霊碑の前で法要を行い、管内寺院・檀信徒の皆様に書いていただいたお題目の紙が海に捧げられました。
当日は仙台市内のホテルに宿泊、翌31日早朝に出発。事故怪我なく無事に豊橋駅に到着し、解散となりました。

【活動を通して】

昨年6月に第1回ボランティアツアーとして赴いた南三陸町では、津波被災地域での瓦礫・流木・岩石等の除去といった一次的支援に従事しました。しかし震災から2年が経過し、気仙沼市においてはそういった一次的支援には
区切りがついたとのことです。

今回の従事内容は、仮設住宅にて避難生活を送る被災者のために花壇やプランターで使う土を採取することでした。被災者の福利厚生・精神衛生向上を目的とした二次的支援と言えます。また、商業価値のある作物を育てて経済的自立を促す狙いもあるそうです。

現地ボランティアセンターのスタッフの指示のもと、津波被害を受けていない小高い山に登り、地表面の土をスコップで削り取り、篩にかけて石や木の根等を除き、採取した土を袋詰めにするという作業に従事しました。
比較的単純な作業でしたが、なかなかの重労働でもありました。直接被災した土地ではないため、現地スタッフにもボランティア参加者にも深刻な悲壮感はないように見受けられました。

ボランティア活動終了後、沿岸地区に建てられた慰霊碑に赴いて法華経を一読し、海岸にて御題目を書写した短冊を海中に奉納しました。これはあらかじめ管内の寺院に短冊を配布し、物故者の慰霊と復興祈願のために御題目を書写してもらったものです。

愛知三河宗務所管内全域から集められた数千枚の御題目短冊を海岸から海中へ奉納しました。海を汚さないよう環境に配慮して、短冊には水溶紙を用いました。

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