宗務院
2014.01.01
宗務総長 新年挨拶
謹んで平成26年新年のご挨拶を申し上げます。
私は、昨年12月18日開催の第107臨時宗会において、新たに日蓮宗宗務総長に選出されました小林順光でございます。
立正安国の祖願達成に向けて、私は、局長、部長、室長、所長、社長の新内局11人と共に、祖山中心の信仰を保ち、50年後、100年後の日蓮宗に明るい未来が実現するように、異体同心・不惜身命で邁進いたします。
さて、昨年の日本では、富士山の世界文化遺産登録や2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催の歓喜に沸き、また自然災害に対する支援や助け合いが認められて、「輪」の漢字となりました。私は、今年こそ「お題目の輪」が広がる切っ掛けの年となるように努力してまいります。
また、今年は、十干では「甲」で、新たな10年が始まる年であり、十二支では「午」で、日蓮聖人が大変に愛おしまれた「馬」のことです。その「うま」が全力疾走するように、日蓮宗は、世界の人々がお互いに「いのち」に合掌しあえる「安穏な社会づくり、人づくり」の実現に向けて、宗門運動を促進してまいります。
日蓮宗は、今年から、宗門内の英智を結集して、7年後の宗祖ご降誕800年の準備、立正安国・お題目結縁運動の強力推進、国内外の伝道体制の強化拡充、教師の資質向上を目標にした宗門教育の大改革、宗門財政と機構改革を見直し、加行所改革や大規模災害対策を促進します。また、先の大戦の戦没者と広島・長崎の被爆者慰霊法要と立正世界平和祈願法要の実現、東日本大震災孤児支援募金、北米開教100周年記念行事に取り組みます。
激動する世界や日本の社会の中でも、「環境・平和・いのち」など様々な問題に対応し、安穏に生きることのできる社会、世界の人々に寄り添う「日蓮宗」を目指します。皆様には今後ともご協力ご支援をお願い申し上げます。
合掌
日蓮宗宗務総長 小林順光