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宗務院からのお知らせ

宗務院

2023.09.14

いのちに合掌 写真コンテスト入選作品発表

令和5年度
いのちに合掌 写真コンテスト
入選作品発表

本年6月に作品募集されました「いのちに合掌」写真コンテストが8月の選考会を経て、受賞作品が決定いたしました。
ここに、受賞作品を掲載いたします。応募いただいた多くの方々に、感謝申し上げます。ありがとうございました。
受賞された方々、誠におめでとうございます。
伝道部

 

「いのちに合掌」することを知ってほしい

宗務院で田中総長らが作品鑑賞

日蓮宗は、布教方針「いのちに合掌」を通して、日蓮宗を広く知ってもらうために、「いのちに合掌 写真コンテスト」を開催しました。

「いのちに合掌」「いのち」「合掌」から連想する人や自然の営みなどをテーマに約160点の応募があり、東京都大田区の宗務院で8月3日、審査員を務めた写真家の鹿野貴司氏や田中恵紳宗務総長をはじめ、柳下俊明伝道局長ほかが、いただいた作品をじっくりと鑑賞しました。そのなかから、最優秀賞1点、優秀賞2点、入賞5点の作品を選出しました。

田中総長は「テーマに沿ったすばらしい力作が集まり、大変感銘を受けました」と絶賛し、柳下伝道局長は「いのちに合掌が宗門の布教方針として、さらに展開できるように、ひろめていただきたい」と期待を寄せました。

 

総評―日蓮宗の多様性、明るさを表した作品多く


写真家・鹿野貴司

初めて開催したフォトコンテストですが、予想を大きく上回る数のご応募をいただきました。完成度の高い作品から微笑ましいスナップまで内容も幅広く、審査会もたいへん盛り上がりました。まずご応募いただいた皆さまに、審査員を代表として御礼申し上げます。

「いのちに合掌」という募集テーマに対し、いのちを題材にした作品が多いのは予想通りでしたが、祈りを捧げる場面や水行の様子なども散見されました。先に述べた通り作品のジャンルも幅広く、日蓮宗の多様性や明るさを象徴しているように思います。撮影技術だけでなく、表現力の高さや創意工夫を感じる作品が多く、入賞以上の8点に絞るのにとても悩みました。

かつて写真といえばハレの日にみんな揃って写すものでしたが、デジタルカメラやスマートフォンの登場により、身近に起こる〝小さな幸せ〟を表現できるようになりました。最優秀賞の「孫を抱いて」はまさにそれを象徴するような1枚です。〝小さな幸せ〟を見つけることは、自分の幸せにもつながります。これからもぜひそんな瞬間を写真に収めてください。

鹿野貴司氏=写真家。1974年東京都生まれ。多摩美術大学映像コース卒業。さまざまな職業を経て、フリーの写真家に。広告や雑誌の撮影を手掛ける。日本大学芸術学部写真学科や埼玉県立芸術総合高等学校で非常勤講師も務める。『甦る五重塔 身延山久遠寺』『感應の霊峰 七面山』などの写真集を出版。著書に『いい写真を撮る100の方法』(玄光社刊)。またカメラ雑誌や同系のウェブサイトにレビュー記事などを執筆している。

 

写真コンテスト入選作品


最優秀賞 「孫を抱いて」

応募者: 静岡県静岡市 石川清和さん

応募者コメント:
ある祭りを撮影に行ったとき、孫を抱いて大きく笑うおじいさんを写させて頂きました。

鹿野貴司氏のコメント:
審査会では満場一致で最優秀賞に選ばれました。何がそんなにおもしろいんですか、と写真越しに思わず聞きたくなるお爺さん(というにはお若く見えますが)と、そんなお爺さんをよそに熟睡する赤ちゃん。そして赤ちゃんのママでしょうか、女性が笑っている仕草がさりげなく影で写っているのが、脇役としてとても効いています。里帰りなのか、はたまた日常のひとコマなのか、いろいろと想像が膨らむ1枚です。


優秀賞 「掌から掌へ」

応募者: 京都府京都市 田中雅之さん

応募者コメント:
滞りなくお田植祭の神事が終わった後、早乙女さんたちは畔の草むらでアカハライモリを見つけ掌から掌へ…。地元のお嬢さんたちは慣れているのか、怖がる様子もなく、小さな命を愛おしげに手渡ししていました。

鹿野貴司氏のコメント:
テーマの「いのち」に沿って、動物の作品が多数寄せられました。その中でも秀逸で微笑ましい作品です。何かの行事でのワンシーンでしょうか、女性2人が小さいイモリを愛でています。切り詰めた構図のおかげでその様子がしっかりと浮かびあがり、また藍と赤が「いのち」の成長に華を添えています。


優秀賞 「合掌旭飛翔」

応募者: 愛媛県松山市 村口泰則さん

鹿野貴司氏のコメント:
朝日とシルエットのみで構成された、とてもシンプルですが印象的な作品です。人物と渡り鳥がこの後どんな朝を迎えるのか。そびえ立つ大きな木が、そんな小さな世界を見守っているかのようです。


入賞 「たくましく生きる」

応募者: 愛知県清須市 増田興次さん

応募者コメント:
「ツバメが巣をかける家は縁起が良い、幸せになれる」と昔からいわれています。人にとっても幸せに繋がる環境や要素でもあります。雛になって10日ほどですが順調に成長しているようで、今朝も口を大きく開き、親鳥に餌をねだっています。たくましく生きる力を感じます。雛も仏の子であり、仏の命を受け継いだものと受け止め、全ての雛が元気に巣立ちをしてくれることを願いました。「いのちに合掌」を忘れずに。

鹿野貴司氏のコメント:
最近お寺はもちろん、商店や駅などで軒先にツバメの巣を見かけることが増えました。子どもたちが餌をねだる姿は微笑ましいですが、その瞬間を角度もタイミングもよく捉えています。


入賞 「白蓮を見つめる」

応募者: 千葉県銚子市 名雪実里さん

応募者コメント:
通称〝紫陽花寺〟と呼ばれる千葉県松戸市の本土寺で撮影しました。紫陽花と同じ頃、弁天堂の池で見頃を迎える神々しいほどの真っ白な蓮の花。家族で固まる亀たちも、じっと蓮の台を見つめているようでした。小さく静かな命の連鎖、その1つひとつに仏さまの慈悲が感じられる光景です。

鹿野貴司氏のコメント:
やはりというべきか、蓮をモチーフにした作品を多くご応募いただきました。この写真は可憐な蓮もさることながら、その奥に佇む2匹の亀が名脇役として存在感を発揮しています。


入賞 「まもなく50丁」

応募者: 茨城県ひたちなか市 天野晃さん

応募者コメント:
和光門を過ぎて石段を登り始めると光りがさして来ました!

鹿野貴司氏のコメント:
私も80回ほど登っているので、七面山敬慎院だということはタイトルを拝見する前に気が付きました。しかしながら、これだけ神懸かった光はなかなか出会えません。50丁分の疲れも一瞬で癒えそうです。


入賞 「輪廻転生」

応募者: 京都府長岡京市 小和泉春男さん

応募者コメント:
蓮華の花弁が落ち、朽ちる姿が輪廻を表現しているように思え、枯れゆく蓮も最期まで美しく、凛として生き死にの姿をあらわしており、燃え尽きる炎の様にも見えます。

鹿野貴司氏のコメント:
美しさという点では今回の応募作品の中でトップクラスだと思います。蓮なのは一目瞭然なのですが、じっと眺めていると青白く燃える炎など、さまざまなものに見えてくる不思議な写真です。


入賞 「旅の途中」

応募者: 三重県名張市 上杉裕昭さん

応募者コメント:
紫陽花を見ている時に、タンポポの綿毛(種)を見つけました。これからどこかで生まれ変わるために、旅をしている途中なんだと思いました。

鹿野貴司氏のコメント:
タンポポの綿毛がたったひとつ、花びらの上でまるで休憩しているかのようです。ミクロの世界にしっかりピントを合わせた技術もさることながら、「旅の途中」というタイトルを付けたセンスに脱帽です。

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