ホーム>活動>宗務院からのお知らせ>内野日総法主猊下がご遷化

宗務院からのお知らせ

宗務院

2024.01.21

内野日総法主猊下がご遷化

第52代・第53代の管長を務められた山梨県総本山身延山久遠寺法主(第92世)の内野日総猊下が1月21日にご遷化されました。法号は永上院日総上人。世寿99歳。

 内野猊下は大正15年(1926)生まれ。昭和11年に得度、21年に僧階新叙を受け身延町清水房住職に就任。25年に立正大学文学部仏教学科を卒業されました。51年には七面山別当、平成2年に久遠寺参拝部長として祖山に奉職されました。10年に東京都谷中の瑞輪寺に晋山。18年に身延山久遠寺に第92世として入山されました。久遠寺に入山されて以来、「愛される身延山」を標榜され、斜行エレベーターなど参拝しやすい環境作りに尽力されたほか、21年には明治8年の大火で焼失した五重塔を134年ぶりによみがえさせる事業を完遂されました。

 また平成22年から30年まで第52代、第53代の2期にわたって日蓮宗管長を務められました。住職認証などさまざまな職務で宗門を統理されたほか、国内での宗門法要や日蓮聖人降誕800年記念教区大会にとどまらず、海外での同記念大会やハワイ開教110周年、ロサンゼルスで行われた北米開教100周年まで巡錫され、現地信徒と触れ合われました。

 23年の東日本大震災ではお題目を唱え供養されながら、被災地を歩かれ、また復旧活動に従事する青年僧を激励されました。内野猊下は、ご自身の誕生日と重なる毎年1月13日に営まれる御年頭会で、自らを「青年僧」と述べられ、「ともにお題目修行を」と檀信徒を鼓舞される人柄で、どんなときも笑顔を絶やさず人と接しておられました。

 現在は持田日勇久遠寺総務とともに身延山で共栄運動を展開され、世界に向けて〝共に生き 共に栄える〟の理念や霊山身延の存在を発信されている最中でした。

ここに内野日総法主猊下 永上院日総上人の赫々たるご法功に深謝し、謹んで増円妙道をご祈念いたします。

令和6年1月21日

前のページへもどる