宗務院
2026.01.01
宗務総長 新年挨拶
宗務総長ご挨拶 令和8年
「揺るぎない覚悟をもって、宗門再生へ」
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令和八年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
去る十二月十一日に開催されました臨時宗会におきまして、宗会議員各聖のご信任を賜り、光栄にも宗務総長を拝命いたしました。
昨今の仏教界、ひいては宗教界を取り巻く状況は厳しいものがあると言わざるを得ません。いまや、少子高齢化・人口減少の波は、寺院運営に深刻な影響を与えておりますが、それ以上に「宗教」に対する人々の価値観や信仰心の変容は著しく、現代社会において、私たちの布教伝道の声が必ずしも十分に届いていない現実を真摯に受け止める必要があります。
お題目そして法華経に尊縁をいただいた私たちは、幾多の艱難に立ち向かわれた日蓮聖人、そして先師らの背中を仰ぎ見て、この難局に「揺るぎない覚悟」をもって衆生済度の使命を果たしていかなければなりません。
この使命を確たるものとするためには、先ず宗門が未来永劫にわたり法燈を護持し、僧侶一人ひとりが安心してその持てる力を遺憾なく発揮することのできる、強固な体制を整えることが肝要であります。昨年には日蓮宗グランドデザインが策定され、未曾有の時代にある宗門が進むべき道筋が明確に示されました。
私が宗務総長として負うべき使命は、このグランドデザインを基とし、宗門に山積する諸課題を着実に克服していくことであると心得ております。
さらに、来る令和13年には日蓮聖人第750遠忌をお迎えいたします。私どもが今日、心安くお題目を唱え、日々信行に励むことができるのは、日蓮聖人をはじめ多くの先師らによる不惜身命の歩みの結果であります。
この遠忌は、ひとえに日蓮聖人のご遺徳を偲ぶにとどまることなく、私たち1人ひとりが末法に生きる菩薩として、宗門の未来を担う覚悟をより堅固なものとする、誠に有り難い機会であります。
私は、自身の価値は行動力と機動力にあると自負しております。宗務総長を拝命した以上は、宗門再生のため自らに余力を残すことなく、全身全霊を捧げて責務を全うすることを此処にお誓い申し上げます。
本年が、皆さまにとって希望と前進の一年となりますことを祈念し、新春のご挨拶といたします。
合掌
日蓮宗宗務総長 光岡潮慶