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日蓮宗メールマガジン9月号

【今月の法話】

古く中国から、森羅万象を陰(偶数)と陽(奇数)に分ける思想が日本にも入ってきていた。その陽(奇数)の極みが重なる9月9日は重陽の節句といわれ、この時期に咲く菊を賞でながら祝う。

五節句の中でも地味なため、耳にしたことがない人もいるだろう。 ご存知の通り、菊は皇室の紋章にもなっている。また、仏事でも一番多く使われている。皇室の紋章の由来は後鳥羽上皇が菊を好まれたからという説もある。薬草としての効能や花の持ちが良いなど長寿の象徴に例えられたりして、縁起が良いものとして重宝がたれた。また春夏、花が咲き誇った最後にひそりと姿を現す、晩夏に咲く花である。

それは、日本人の奥ゆかしさという気質を表現している。だから、昔から葬儀には謙虚である菊を飾り故人を偲んだ。といっても、今は奥ゆかしさというものはあまり重視されない。それより積極性が望まれる世の中であるが・・・。

今月は彼岸月。ご先祖様に思いを馳せて菊を供えてみてもよかろう。あちらの彼岸とこちらの此岸の心の橋渡しが思いを込めた菊であっても良いではないか。 迷いから悟りへの橋渡しということで「引導」という表現がされる。葬儀において僧侶が故人に引導をわたすということは、迷っっている思いを引きだし、悟りある世界に導き入れることことである。そのことが出来て初めて、故人の人生に更なる次の橋が掛けられる。河は流れが急で渡るのが難しいこともあるかもしれない。

しかし、必ず向こう岸とは底でつながっている。底のない河などない、それだけ思いが深いのである。だからこそ、今どう生きるかが問われるのである。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部です。今月の予定は…
2日 月例金曜講話(講師:星光喩師)
12日 龍口法難会
20日~22日 宗務院休業

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