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日蓮宗メールマガジン4月号

【今月の法話】

寒さも徐々に和らぎ、少しずつ春らしくなってきました。春は芽吹きの季節とも言われます。お釈迦様もそんな花々が芽吹く4月8日、この世に誕生なされました。

お釈迦様には、数々の有名な伝説がございます。その一つに、お生まれになった時、七歩歩き右手で天を指し、左手で大地を指してこのように仰ったと伝えられております。「天上天下唯我独尊」

聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。そのまま訳しますと、『この世の中で私だけが尊い存在である』という意味です。勘違いをしないでいただきたいのですが、この言葉は「私は偉いんだぞ」といった傲慢な言葉ではありません。もしお釈迦様がそんな傲慢な人であればきっと現代まで教えは伝わらなかったでしょう。

お釈迦様は歴史上に一人の人間として生まれ、全ての生あるものを代表してこの言葉を述べられました。

自分が尊い存在だということは、同じように生きる全ての生命が尊い存在であるということです。『一人一人の命、生きるもの全ての命が尊い』と仰られたのです。

この世の生命がそれぞれに個性はあるけれども、一つの命として平等に尊い。どんな立場・身分であっても、人でも動物でも、みんな同じ命であって尊さに差はないということです。

競争社会といわれる今、様々な物事を優劣という目で見てしまいます。周りの人の個性を認め、命の尊さを感じた時、一歩仏に近づくことができたと言えるのではないでしょうか。

【お知らせ】

日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

4日 月例金曜講話
8日 花まつり、宗務院休業
28日 立教開宗会、いのりの日、宗務院休業

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